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Version 5.1 |
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CommuniGate Pro では、ユーザーにそれぞれパーソナルファイルサイト(アカウントのファイルスト
レージ) が用意され、このサイトを介してWWW 上で自分のデータを公開できます。アカウント
accountname@ domainname ( accountnameはアカウント名、domainnameはドメイン名) のパーソナル
ファイルサイトのURL は、次の通りです。
<http://domainname:port/~accountname>
上で、port はWebUser ポートです。
例えば、アカウントjsmith@client1.com のパーソナルファイルサイトのURL は、次のようにな
ります。
<http://client1.com:8100/~jsmith>
パーソナルWeb サイトのHTTP ポートは、WebUserインターフェイスのポートと同じです(デフォ ルトでは、8100 です)。
アカウント名の前の接頭辞はデフォルトではチルダ(~) ですが、この接頭辞はWebUser インター フェイスの設定で変更できます。例えば、空白にすることもできます。
パーソナルWeb サイトのURL には、定義済みのルーティングルールが使用されます(詳しくは、 「アクセス」のセクションを参照してください)。つまり、パーソナルWeb サイトのURL としては、 アカウントのエイリアス、ドメインのエイリアスを使用できます。
また、接頭辞(~) なしで、URL 文字列のサーバー部だけを使ってパーソナルファイルサイトにアク セスできるように設定することもできます。これは、特殊なドメインルーティングを使うことで可能 です。このルーティング処理は、HTTP 接続要求があり、そのポートがWebUser ポートの場合に実 行されます。
例えば、ドメイン名user.domain.com のDNS A レコードがCommuniGate Pro サーバーのIP アド
レスを指しており、CommuniGate Pro のルータに次のレコードがあったとします。
<LoginPage@user.domain.com> = userA@domainB.com
ここで、アカウントuserA がCommuniGate Pro のドメインdomainB に存在している場合、http://
user.domain.com/というURL を使ってアカウントuserA@domainB.comのパーソナルファイルサ
イトにアクセスできます。
ファイルストレージにはindex.wssp ファイルが置かれていなければなりません。この名前は、 ファイルサイト管理フォーム用として予約されています。
パーソナルファイルサイトのホーム(デフォルト)ページの名前はdefault.html です。つまり、 デフォルトページのファイル名が指定されていなかったときには、その名前はdefault.html であ ると認識されます。ファイルストレージの中にフォルダ(サブディレクトリ)がある場合、URL と してhttp:// サーバー: ポート/ 接頭辞ユーザー/ フォルダ/ を指定すると、そのフォルダの中の default.html ファイルが取り出されます。
パーソナルWeb サイトのデフォルトページは、[Account Setting] ページで設定、変更が可能です。
プライベートフォルダ(private) には、どんな種類のファイルでも格納でき、ユーザーは、ファ イルには任意の場所からブラウザを使ってアクセスできます。
[All Domains and Accounts]アクセス権を持つサーバー管理者と[CanAccessWebSites]アクセス 権を持つドメイン管理者は、任意のユーザーのパーソナルファイルサイトにアクセスが可能です。ア クセスする場合、上記と同じURL を使います。Index.wssp ファイルが開きますので、自分(管理者) のアカウント名とパスワードを入力します。
また、サーバー管理者とドメイン管理者は、上記のURL ではなく、WebAdmin インターフェイスを 使って任意のユーザーのパーソナルファイルサイト(ファイルストレージ) にアクセスすることもで きます。アクセスする場合、アカウント管理ページの操作パネルに[Files] リンクをクリックしま す。
上記のいずれの場合でも同じようなHTML ページが開きます。
ファイルをファイルストレージにアップロードしたい場合、[Browse] ボタンをクリックし、ファイ ルを選択します。その後、[Upload File] ボタンをクリックすると、そのファイルがアップロードされます。アップロード後、そのファイルの名前がリストに表示されます。
ファイルストレージに格納されているファイルまたはフォルダを削除したいときには、そのファイル またはフォルダの横のチェックボックスを選択し、[Delete Marked] ボタンをクリックします。これ で、選択したファイルまたはフォルダが削除されます。
ファイルストレージにフォルダ(サブディレクトリ) を作成する場合、[Create Folder] ボタンの右 のフィールドに名前を入力し、ボタンをクリックします。
ファイルまたはフォルダの名前を変更するには、名前を変更したいファイルまたはフォルダのチェッ クボックスを選択します。その後、[Rename Marked] ボタンの右のフィールドに変更後の名前を入 力します。[Rename Marked] ボタンをクリックすると名前が変更されます。
ファイル名はリンクになっており、名前をクリックするとファイルが開きます。同じく、フォルダ名 をクリックすると、そのフォルダ(サブディレクトリ)が開きます。サブディレクトリを開いたとき には、その名前がリストの一番上に表示されます。右上角の[UP]リンクをクリックすると、親 ディレクトリが開きます。
[This Folder] の行には、現在オープンしているフォルダにあるファイルとフォルダの総数と、全 ファイルの合計サイズが表示されます。[Totals] の行には、このファイルストレージに格納されて いるファイルとフォルダの総数と、全ファイルの合計サイズが表示されます。[Limits] の行には、 このファイルストレージに格納可能なファイルとフォルダの合計最大数(指定されている値) と、全 ファイルの合計最大サイズ(指定されている値) が表示されます。無制限のときには[Unlimited] と 表示されます。
パーソナルWeb サイトは、上記の方法(HTML ベース) のほか、HTTP 1.1 のPUT、DELETE、 MOVE の各メソッドを使って管理、編集できます。HTML デザインツールでも、こうしたメソッド を使用できるものもあり(Netscape Composer など)、通常、HTML デザインツールのほうが簡単で す。HTTP のメソッドの場合、認証情報(パーソナルWeb サイトのアカウント名、サーバー/ ドメ イン管理者のアカウント名、アカウントのパスワード) の入力が必要になります。
パーソナルファイルサイトは、CommuniGate Pro のFTP モジュールを使って管理することもできます。アカウントのユーザーがFTP モジュールに接続すると、FTP のルートディレクトリとカレント ディレクトリがパーソナルファイルサイトの最上位ディレクトリとして設定されますので、この状態 で必要な作業を行えます。
パーソナルファイルサイトには、次のような特殊ファイルがあります。
ユーザーがパーソナルWeb サイトからfreebusy.vfb ファイルを取り出そうとし、freebusy.vfb ファイルがなかったときには、HTTPモジュールにより自動的にダミーの「フリー/ ビジー」 情報が作成され、この情報がユーザーに送信されます。
以下のファイルは仮想ファイルで、いずれもパーソナルファイルサイトのURL に指定できます。実 際のファイルではなく、情報を取り出すときに使います。