Version 5.1
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CommuniGate Pro のオブジェクトであるドメインの中には、他のオブジェクトであるアカウントや メーリングリスト、グループ、フォワーダが置かれています。また、ドメインにはそれぞれドメイ ン名（例えば、client.com、www.company1.com など） があります。
ドメインにはいずれもドメイン名があります。状況によっては、内容が同じで別の名前のドメインが 必要になることもありますが、その場合でも、ドメインを新たに作成する必要はありません。 CommuniGate Pro にはドメインのエイリアス（別名） を作成する機能があり、この機能を使って、単 一のドメインにエイリアスを作成できます。エイリアスは、単一のドメインについて複数作成するこ ともできます。例えば、CommuniGate Pro のドメインとしてcompany.com があるとすると、このドメ インにmail.company.com というエイリアスを作成できます。この場合、ドメインmail.company.com に 対する参照はすべて、ドメインcompany.com に対する参照と解釈されます。
CommuniGate Pro では、特殊なドメインとしてメインドメイン（Main Domain） があります。このメ インドメイン以外のドメインはすべて、セカンダリドメインと呼びます。メインドメインは、 CommuniGate Pro サーバーをインストールすると自動的に作成され、その名前は、［（一般設定）］ ページで指定できます。必要なドメインが一つの場合、通常、このメインドメインだけで十分で、セ カンダリドメインを作成する必要はありません。なお、このメインドメインの名前がサーバー名とし て使われます。
CommuniGate Pro のドメインにはいずれも、オブジェクトセットがあります。オブジェクトセットは、 アカウント、グループ、フォワーダ、エイリアス、メーリングリストで構成されます。
CommuniGate Pro のドメインについては、詳しくは本マニュアルの「ドメイン」のセクションを参照 してください。
ドメインにはそれぞれオブジェクトのセットがあります。オブジェクトのセットは、アカウント、グ ループ、フォワーダ、エイリアス、メーリングリストで構成されます。オブジェクトの名前は、同じ ドメインの中では一意でなければなりません。ドメインが異なれば、同じ名前のオブジェクトが存在 してもかまいません。
オブジェクトの名前は、大文字と小文字は区別されません。オブジェクト名の文字としては、ラテン 文字（アルファベット）、数字、下線（_）、マイナス記号（-）、ピリオド（.） が使用できます。た だし、ピリオドは、オブジェクト名の最初と最後には使用できません。
オブジェクト名の最大長は128 文字です。
メインドメインのオブジェクトの一覧は、WebAdmin インターフェイスの［Accounts］ セクションで 見ることができます。
セカンダリドメインのオブジェクトの一覧を表示したい場合、［Domains］セクションを開き、その ドメインのリンクをクリックします。ドメインのアカウントやアカウント設定を表示、作成、削除す るときには［Can Modify All Domains And Accounts］アクセス権が必要です。
ドメイン管理者の場合、管理を許可されているドメインのオブジェクトの一覧がメインの［Domain Administration］ページに表示されます。
オブジェクトは、その名前に含まれている文字列を使って検索、表示が可能です。文字列を使って検 索したい場合、その文字列を［Filter］ フィールドに入力し、［Display］ ボタンをクリックします。こ れで、入力した文字列が名前に含まれているオブジェクトがすべて一覧で表示されます。
上部左側のポップアップメニューでは、表示されるオブジェクトの最大数を指定できます。
また、チェックボックスを使って、表示したいオブジェクトの種類（アカウント、グループ、フォ ワーダ、エイリアス） を指定できます。オブジェクトの種類の名前の右には、そのオブジェクトのド メイン中の選択（表示） 数と総数が表示されます。
一覧には、各オブジェクトの名前と種類が表示されます。アカウントは、基本サービス単位です。CommuniGate Pro サーバーのユーザーはすべて、そのアカウ ントがなければなりません。
アカウントはいずれも、パスワードで保護されています。したがって、アカウントのオーナー（また は、システム管理者もしくはドメイン管理者） だけが、そのアカウントのデータに無制限にアクセス できます。
CommuniGate Pro サーバーをインストールすると、メインドメインに自動的にポストマスター
（postmaster） アカウントが作成されます。このポストマスターアカウントには、マスター（無制限）が付与されます。
アカウントはいずれも、CommuniGate Pro のドメインの中に作成されます。
アカウントの電子メールアドレスの形式は、accountname@domainname です。ここで、accountname は、CommuniGate Pro のアカウントの名前です。また、domainnameは、そのアカウントの作成元のド メインの名前です（アカウントは、このドメインに格納されます）。メッセージは、アカウントの電子 メールアドレスを使ってアカウントに配信されます。配信は、Local Deliveryモジュールによって実行 されます。
同一のアカウントには、名前を複数設定（例えば、john.smith とjsmith） することもできます。同一の アカウントに名前を複数設定する場合、エイリアスを使います。エイリアスは、管理者が作成できま す。
CommuniGate Pro のアカウントにはそれぞれ、そのアカウントの設定とメールボックス（複数のセッ ト） があります。
CommuniGate Pro のアカウントにはそれぞれ、そのアカウントのアカウントデータがあります。
アカウントにはまた、上記以外の情報やデータを追加することもできます。こういったデータについ ては、詳しくは本マニュアルの「アカウントデータ」のセクションを参照してください。
また、CommuniGate Pro のアカウントについては、詳しくは本マニュアルの「アカウント」のセク ションを参照してください。
CommuniGate Pro のドメインには、グループを置くことができます。このグループは、内容的には複 数のアカウント名（また、他のグループも登録可） のリストです。したがって、グループに対してメッ セージを送信すると、そのグループのメンバー（アカウントまたはグループ） すべてにメッセージが 送信されます。
CommuniGate Pro のグループについては、詳しくは本マニュアルの「グループ」のセクションを参 照してください。
CommuniGate Pro のドメインには、フォワーダを定義できます。フォワーダにはいずれも名前があり、 フォワーダの中には転送先の電子メールアドレスを格納できます。例えば、送信先が name@domain.com のメールがあり、ここでnameは、ドメインdomain.com のフォワーダオブジェクト の名前とします。この場合、メールは、このフォワーダオブジェクトで指定されている電子メールア ドレス（つまり転送先の電子メールアドレス） に転送されます。
グループオブジェクトとフォワーダオブジェクトは、次の点が異なります。フォワーダについては、詳しくは本マニュアルの「フォワーダ」のセクションを参照してください。
CommuniGate Pro のドメインには、メーリングリストを格納できます。メーリングリストにはそれぞ れ名前があり、メーリングリストは必ず、そのドメインのいずれかのアカウントに属しています。こ のアカウント（ユーザー） をメーリングリストオーナー（所有者） と呼びます。
メーリングリストには、サブスクライバー（ メーリングリスト加入者） のリストが置かれ、また、メー リングリストオーナーのメールボックスに関する情報も格納されます。ポスティング（投稿メール）、 作成済みダイジェスト、サブスクリプション要求（ メーリングリスト加入申し込み）、エラーレポート は、メーリングリストオーナーのメールボックスに保存されます。
グループとメーリングリストは、次の点が異なります。CommuniGate Pro のメーリングリストについては、詳しくは本マニュアルの「LIST モジュール」の セクションを参照してください。
CommuniGate Pro のメールボックスは、基本ストレージ単位です。アカウント（ユーザー） に対して 送られたメッセージはすべて、そのアカウントのメールボックスに格納されます。メールボックスの メッセージは、ユーザーが取り出して読むことができ、取り出したメールには各種フラグを付加でき ます。また、メッセージを別のメールボックスをコピーしたり、メールボックスから削除したりといっ た作業も可能です。
アカウントにはそれぞれ、単一もしくは複数のメールボックスがあります。メールボックスの中でも INBOX メールボックスは特殊です。INBOX メールボックスは、各アカウントに一つずつ用意され、受 信メッセージが格納されます。INBOX メールボックスは、アカウントの作成時に自動的に作成されま す。このINBOX メールボックスは、ユーザーが削除することはできません。名前の変更は可能です。 名前を変更すると、内容が空の新規のINBOX メールボックスが作成されます。
管理者は、シングルメールボックスアカウントを作成できます。シングルメールボックスアカウント とは、通常とは異なり、そのメールボックスがINBOX メールボックス一つだけのアカウントをいいま す。
アカウントのメールボックスには、POP やIMAP、WebUser インターフェイスなどのモジュールを介 しが可能です。
メールボックスは、各種のフォーマットに対応しています。管理者やユーザーは、新規のメールボッ クスを作成する場合、必要に応じてフォーマットを選択できます。
CommuniGate Pro のメールボックスについては、詳しくは本マニュアルの「」のセク ションを参照してください。
アカウントのエイリアスとは、CommuniGate Pro のアカウントに割り当てられた代替名（別名） をい います。各アカウントには、エイリアスを一つ、もしくは複数作成できます。エイリアスは、なくて もかまいません。
例えば、ドメインdomain2.com にj.smith というアカウントがあり、このアカウントにsmith とjsmith という2 つのエイリアスを作成したとします。その場合、電子メールアドレス smith@domain2.com に送信されたメールは、アカウントj.smith に格納されます。また、 jsmith@domain2.com というログイン名でログインすると、アカウントj.smith が開きます。
アカウントのエイリアスは、フォワーダを使って作成することもできます。例えば、ドメイン domain2.comにjs という名前のフォワーダを作成し、このフォワーダにj.smith というアドレスを 定義します。これで、このフォワーダ（js） をアカウントj.smith のエイリアスとして使用できる ようになります。
アカウントj.smith があり、その名前をjames.smith に変更すると、そのエイリアスもすべて自 動的に「調整」されます。つまり、アカウントj.smith についてsmith とjsmith という2 つのエ イリアスが作成されており、そのアカウントの名前をjames.smith に変更したときでも、この2 つ のエイリアスはそのまま残ります。また、アカウントを削除すると、そのアカウントのエイリアスも 自動的に削除されます。
アカウントの名前を変更したり、削除したりしたときでも、フォワーダは以前のまま残ります。例え ば、アカウントj.smith を削除したときには、フォワーダjs は削除されず、フォワーダに定義され ているアドレスj.smith も残ります。
上のように、アカウントを操作してもフォワーダは以前の状態で残りますので、フォワーダをエイリ アスとして使用するのは避けるのがいいようです。フォワーダは、本来の用途、つまりメールを別の ドメインまたは別のメールサーバーに転送するときに限って使うようにします。