CommuniGate Pro
Version 5.1
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CommuniGate Pro のインストールCommuniGate Pro は、Stalker 社のWeb/FTP サイト、または正規のミラーサイトからダウンロードでき ます。CommuniGate Pro は、最新のバージョンをダウンロードしてください。また、CommuniGate Pro はプラットフォームによって異なるバージョンが用意されていますので、必ず、現在使用しているプ ラットフォーム用のCommuniGate Pro をダウンロードしてください。 期設定を行います。インストールません。

ダウンロードが完了すれば、下記の手順でCommuniGate Pro サーバーをインストールし、その後、初期設定を行います。


インストール

どのシステムでも、CommuniGate Pro の動作には次の2 つのディレクトリ(フォルダ) が必要です。

Sun Solaris システムの場合のインストール


Linux システムの場合のインストール

注意: 古いバージョンのLinux (RedHat 9.0 やSuSE 9.1、その他、一部のシステム) のNPTL p ス レッドライブラリ(初期のライブラリ) は非常に不安定です。そのため、CommuniGate Pro スタート アップスクリプトにはLD_ASSUME_KERNEL=2.4.1 コマンドが用意されています。古いバージョン のLinux の場合、このコマンドを介して、Linux リンカで古いがより安定性の良いNPTL p スレッド ライブラリが使用されるようになっています。一方、最近のLinux では安定性の高いNPTL p ライブ ラリが同梱されており、こうしたLinux では、CommuniGate Pro スタートアップスクリプトの LD_ASSUME_KERNEL=2.4.1 コマンドは不要です。したがって、このコマンドを削除してもかまい ません。

注意: 上記の古いがより安定性の高いp スレッドライブラリの場合、システムユーティリティ(ps とtop) を実行するとCommuniGate Pro のスレッドはそれぞれ別個のプロセスとして扱われます。こ れは正常であり、問題はありません。「プロセス」はすべてCommuniGate Pro サーバースレッドで、 VRAM やファイルディスクリプタなどのリソースはすべて、各スレッドによって共有されます。

注意: バージョンが2.6.13 より古いLinux カーネルは、NFS クライアント実装に関連した重大なバグ があります。そのため、Linux OS をダイナミッククラスタバックエンドとして使用する場合、カー ネルバージョンが2.6.13 以降のLinux を使用するようにしてください。

注意: Linux カーネルは、x86 ハイパースレッディングをサポートしていません。したがって、x86 サーバーBIOS の場合、ハイパースレッディングをオフにしておく必要があります。


MS Windows の場合のインストール

CommuniGate Pro サーバーは、上記のように通常は自動で起動させて使用しますが、そのほか 「コンソールアプリケーション」として手動で起動することもできます。方法は、CGServer.exe ファイルを実行します。このファイルをパラメータなしで実行すると、C:\CommuniGatePro ディレクトリ(フォルダ) が作成され、このディレクトリがベースディレクトリとして使われ ます。別の場所にベースディレクトリを作成したいときには、コマンドラインパラメータとし て--Base を付加します。下記は例です。
CGServer.exe --Base D:\OtherDirectory

MacOS X (Darwin) システムの場合のインストール


FreeBSD システムの場合のインストール

FreeBSD システムの場合、CommuniGate Pro パッケージは2 種類あります。1 つはFreeBSD 4.x(FreeBSD 4.0 以上) 用、もう1 つはFreeBSD 5.x (FreeBSD 5.3 以上) 用です。


NetBSD システムの場合のインストール


OpenBSD システムの場合のインストール


BSDI BSD/OS システムの場合のインストール


AIX システムの場合のインストール


HP/UX システムの場合のインストール


Tru64 (デジタルUNIX) システムの場合のインストール


SGI IRIX システムの場合のインストール


SCO UnixWare システムの場合のインストール


SCO OpenServer システムの場合のインストール


IBM OS/400 システムの場合のインストール


OpenVMS システムの場合のインストール


QNX システムの場合のインストール


IBM OS/2 システムの場合のインストール


MacOS X サーバー(Rhapsody) システムの場合のインストール


BeOS システムの場合のインストール

注意: BeOS のps システムユーティリティでは、マルチスレッドアプリケーションのスレッドはそれ ぞれ「プロセス」と見なされます。その結果、CommuniGate Pro サーバーを起動した直後、または一 定期間、使用した後には、CGServer プロセスが30 以上発見されることがあります。こうした「プロ セス」はいずれもCommuniGate Pro サーバースレッドで、すべてのスレッドでリソース(VRAM、ファ イル記述子など) が共有されます。


初期設定


新バージョンへのアップグレード

新バージョンにアップグレードすると、CommuniGate Pro のアプリケーションディレクトリにあるファイルがすべて、新バージョンのファイルに置き換えられます。

一方、アップグレードの際、ベースディレクトリと、その中にあるファイルは変更されず、すべてそ のまま残ります。つまり、アカウントやメールボックス、メッセージ、設定、パーソナルWeb サイ ト、ライセンスに関する情報、カスタマイズされたWeb ユーザー/WebAdmin ファイルはいずれも以 前の状態で残り、新バージョンのCommuniGate Pro サーバーで使用できます。

注意: それまで、アプリケーションディレクトリにあるWeb ユーザー/WebAdmin ファイルに手動で 何らかの変更を加えているときには、各ファイルを適当な場所に保存し、その後、アップグレードを 行ってください。

アップグレードは、次の手順で行います。
  • 新バージョンのCommuniGate Pro ソフトウェアをダウンロードします。
  • CommuniGate Pro サーバーが動作していれば、停止します。
  • 既存のバージョンをインストールしたときに使用したインストールユーティリティを使って、 既存のバージョンを削除します(ベースディレクトリは削除されません) 。なお、既存のバー ジョンの削除は、インストーラでは、旧バージョンを新バージョンで上書きできないシステム (Solaris、FreeBSD、Linux) の場合にだけ必要で、それ以外のシステムでは不要です。
    注意: Linux のrpm パッケージマネージャには更新(update) オプションがありますが、このオ プションを使ってCommuniGate Pro ソフトウェアの新バージョンをインストールしないでくだ さい。代わりに、まず、既存のバージョンを削除し、その後、新バージョンをインストールし ます。コマンドは、次の通りです。
    rpm -e CGatePro-Linux
    rpm -i CGatePro-Linux-version.rpm
  • 新バージョンのCommuniGate Pro ソフトウェアをインストールします。
  • CommuniGate Pro サーバーを起動します。

別のコンピュータへの移動

CommuniGate Pro サーバーは、別のコンピュータに移動して使用することもできます。OS は、同じで あっても違っていてもかまいません。それまでのモジュールの設定、アカウント、ドメインの設定、 メールボックス、その他のデータはすべて問題なく移行できます。

CommuniGate Pro のデータはすべてベースディレクトリに格納されます。したがって、CommuniGate Pro サーバーを別のコンピュータに移して使用したい場合、このディレクトリをコピーするだけで済 みます(なお、後述のようにCommuniGate Pro 自体は再度、インストールしなければなりません)。

CommuniGate Pro には各種のハードウェア/ ソフトウェア(OS) 向けのバージョンがありますが、ファ イルフォーマットはいずれも同じです。そのため、通常、CommuniGate Pro のベースディレクトリ全体をアーカイブファイルに変換し(Unix システムではtar、gzip、MS Windows システムではzip を 使用)、その後、アーカイブを別のサーバーコンピュータ上でアンパックするという作業が可能です。

ただし、今までMS Windows システム上で使用していたCommuniGate Pro のベースディレクトリをUnix (各種プラットフォーム) が動作しているコンピュータに移動したい場合、または、その逆の場合、注 意が必要です。理由は、CommuniGate Pro ファイルはテキストファイルですが、MS Windows とUnix ではテキストファイルの行末(EOL) に使われる文字が異なるためです。具体的には、MS Windows で は行末はCR-LF ( リターンとラインフィールド) で終わり、Unix ではLF ( ラインフィールド) のみ で終わります。この問題は、FTP ソフトウェアを使ってベースディレクトリのファイルをMS Windows システムからUnix システムへ、または、Unix システムからMS Windows システムにコピーするという 方法で解決できます。つまり、FTP クライアントを使ってASCII モードでテキストファイルを転送す ると、システムに応じて自動的にEOL 文字が変換されます。
注意: CommuniGate Pro のベースディレクトリには、Account とDomains の各サブディレクトリがあ り、その中にWebUser ディレクトリとWebAdmin ディレクトリがあります。この2 つのディレクトリ には非テキスト(バイナリ) ファイルが格納されることがあります。非テキストファイルはグラフィッ クファイルで、WebUser インターフェイスとWebAdmin インターフェイスで使われます。また、パー ソナルWeb サイトディレクトリ(account ディレクトリの中のaccount.web ディレクトリ) にもバイナ リファイルが格納されることがあります。このようにベースディレクトリにバイナリファイルがあり、 そのベースディレクトリをEOL 文字が異なるシステム(例えばWindows からUnix) にコピーする場 合、バイナリファイルはBINARY モード(EOL リコーディング無し)で転送する必要があります。

移動先のコンピュータがUnix システムの場合、コピーしたディレクトリやサブディレクトリ、ファイ ルにすべて、移動元のシステムで付与されていたアクセス権と同じアクセス権を設定しなければなり ません。

CommuniGate Pro のベースディレクトリのコピーが完了したら、移動先のサーバーコンピュータに対 応するバージョンのCommuniGate Pro サーバーをダウンロードします。移動元のコンピュータにある アプリケーションディレクトリを移動先のコンピュータにコピーする必要はありません。移動元のコ ンピュータと移動先のコンピュータのオペレーティングシステムが同じであっても、コピーではなく、 ダウンロードしてインストールします。

インストール後、CommuniGate Pro サーバー(またスタートアップスクリプトがある場合、そのスク リプト) によって、コピーしたベースディレクトリが使用されるように設定されているかどうかを確 認します。その後、CommuniGate Pro サーバーを起動します。また、WebAdmin インターフェイスを 使用して、必要に応じて移動先のコンピュータに関する設定を行います。例えば、通常、クライアン トIP アドレステーブルを更新したり、CommuniGate Pro ドメインにIP アドレスを割り当てるといっ た作業が必要になります。


CommuniGate® Pro Guide. Copyright © 1998-2007, Stalker Software, Inc.