CommuniGate Pro
Version 5.1
アカウントへのアクセス
 
 
 
TFTP

TFTP モジュール

CommuniGate ProのTFTPモジュールは、UDP/IPネットワーク上のTFTPサーバーとして動作します。

ユーザーは、TFTP クライアントアプリケーションを使って、TFTP プロトコル経由でサーバーコン ピュータからファイルを取り出すことができます。また、ユーザーはTFTP クライアントを使ってファイルストレからデータを取り出すこともできます。

トリビアルファイル転送プロトコル

クライアントコンピュータから、トリビアルファイル転送プロトコル(TFTP) を介してリモートの サーバーに格納されているファイルを扱えます。クライアントコンピュータでTFTP クライアント アプリケーションが動作している場合、TFTP クライアントアプリケーションからUDP パケットが サーバーコンピュータに送信されます。UDP パケットにはそれぞれ、取り出されるファイルの名前 と転送モードが格納されています。一方、サーバーコンピュータからTFTP クライアントアプリケーションに送られるUDP パケットに は、ファイルのデータブロックが格納されています。サーバーコンピュータから送られるファイル のサイズが1 ブロックより大きいときには、クライアントコンピュータからサーバーコンピュータ にACK (確認応答) パケットが送信され、その後、サーバーから次のブロックがクライアントコン ピュータに送信されます。

CommuniGate Pro のTFTP モジュールでは、各種のインターネット標準がサポートされています。


TFTP モジュールの設定

TFTP モジュールは、Web ブラウザ(WebAdmin) を使って設定できます。設定する場合、WebAdmin の[Settings] セクションの[Obscure] ページを開きます。

処理
ログレベル: リスナー
デフォルト保存先アカウント名: IPアドレスディレクトリの使用
コントローラー上で処理
ログレベル
このオプションでは、TFTP モジュールによってサーバーログに記録される情報の範囲( ログレ ベル) を指定できます。通常、このオプションは[Major] (パスワード変更レポート) または [Problems] (非致命的エラー) にしておきます。一方、TFTP モジュールに問題が発生している と思われるときには、[Low-Level] または[All Info] に設定します。この場合、それぞれ、プ ロトコルレベルの情報またはリンクレベルの情報がシステムログに記録されます。
システムログのレコードのうち、TFTP モジュールによって記録されたログにはTFTP タグが 付加されます。
リスナー
このリンクをクリックすると、[UDP Listener] ページが開きます。このページで、TFTP サービ スで使われるポートの番号、ローカルネットワークアドレス、ポートのアクセス制限を設定で きます。ポート番号を0 に設定しておいた場合、TFTP モジュールは動作しません。
デフォルトでは、TFTP クライアントからUDP ポート69 に対して要求が送られます。
サーバーコンピュータで別のTFTP サーバーが動作している場合、非標準のポート番号を指定 します。その場合、そのポート番号に合わせてTFTP クライアントを再設定しなければなりま せん。
デフォルト保存先アカウント名
TFTP モジュールではユーザー認証は行われません。そのため、デフォルトで使用するパーソナ ルWeb サイトを事前に指定しておくことが必要です。指定する場合、このフィールドに、その パーソナルWeb サイトのアカウントを入力します。なお、そのアカウントがメインドメインの アカウントでないときには、アカウント名は正式の形式( アカウント名@ ドメイン名) で指定し なければなりません。
IPアドレスディレクトリの使用
If this option is enabled, the module can add the client IP address to the specified file name, thus allowing different identically configured clients to download different files (see below).
コントローラー上で処理
This option is available in a ダイナミッククラスタ only.
When this option is enabled, the Server sends all TFTP requests to the Cluster Controller (unless this Server is the active Controller itself), using the inter-cluster CLI protocol. It then relays the Controller responses to the client.
This feature is required when you use a Load Balancer that does not keep any "session" or "state" for UDP requests, and subsequent requests within the same TFTP session can be directed to different Cluster members.

アカウントのファイルストレージへのアクセス

TFTP クライアントのリード要求パケットにファイル名が指定されている場合、そのファイル名は、 アカウントのデフォルトのファイルストレージにあるファイルの名前と解釈されます。つまり、この 方法で、ユーザーは自分のアカウントのファイルストレージの中のファイルにアクセスできます(下 記の例を参照)。

また、特定のアカウントのファイルストレージのファイルにアクセスしたい場合、先頭にスラッシュ (/) またはチルダ(~) を付加し、そのアカウントの名前を指定します。その後に再度、スラッシュ (/) を指定し、さらにファイル名を指定します。このファイルが取り出されます(下記の例を参 照)。

ファイルストレージの中のプライベート(private)サブディレクトリのファイルは、メインドメ インのアカウントであるtftpuser を使って取り出すことができます。ただし、このアカウントは デフォルトでは存在しません。

プライベートサブディレクトリの中のファイルを取り出したい場合、アカウントtftpuser を作成 し、そのアカウントに[Unlimited File Storage Access] アクセス権を設定します。

また、アクセス先のアカウントについて[WebSite Service] オプションが有効になっていることを確 かめます。このサービスが有効になっていない場合、そのアカウントのファイルストレージからファ イルを取り出すことはできません。

例:

TFTP ファイル名パラメータアクセス対象のファイル
file1.datデフォルトのファイルストレージのfile1.dat
/file1.datデフォルトのファイルストレージのdirA サブディレクトリのfile1.dat
dirA/file1.datアカウントjohn のファイルストレージのfile1.dat
/john/file1.dat
~john/file1.dat
アカウントjohn のファイルストレージのdirB サブディレクトリのfile1.dat
/john/dirB/file1.dat
~john/dirB/file1.dat
アカウントjohn@domain1.dom のファイルストレー
/john@domain1.dom/dirB/file1.dat
~john@domain1.dom/dirB/file1.dat
ジのdirB サブディレクトリのfile1.dat

If the Try IP-Address Directory option is enabled, and the specified file name does not start with the slash or tilda symbol, the module appends the text presentation of the client IP address in front of the file name. If a file with this name is not found, the inserted prefix is removed, and the module re-tries to retrieve a file.
This feature allows you to create subdirectories inside the Default Storage diretory, named with certain client IP addresses.

Examples:

TFTP filename parameterClient IP addressAddressed file
file1.dat10.0.1.010.0.1.0/file1.dat (if absent, file1.dat) in the Default File Storage
/file1.dat10.0.1.010.0.1.0/file1.dat (if absent, file1.dat) in the Default File Storage
dirA/file1.dat10.0.1.010.0.1.0/dirA/file1.dat (if absent, dirA/file1.dat) in the Default File Storage
/john/file1.dat
~john/file1.dat
10.0.1.0file1.dat in the Account john File Storage

CommuniGate® Pro Guide. Copyright © 1998-2007, Stalker Software, Inc.