CommuniGate Pro
Version 5.1
アカウントへのアクセス
 
 
 
WebUser

WebUser インターフェイス

CommuniGate Pro サーバーでは、ユーザーは、WebUser インターフェイス(HTTP/HTML) を使って アカウントにアクセスできます。WebUser インターフェイスはWeb コンポーネントによって実装さ れ、Web コンポーネントはHTTP モジュールを介して動作します。その結果、ユーザーは、Web ブ ラウザを使ってメッセージを読んだり作成したり、また、アカウントやメールボックスの管理を行う ことができるようになります。

通常、POP メールクライアントやIMAP メールクライアントを使っているユーザーでも、必要に応 じてWebUser インターフェイスを使用し、メールクライアントではサポートされていない操作を行 うことができます。例えば、WebUser インターフェイスでは、アカウントのメールボックスについ て、サブスクリプションやアクセスコントロールリストに関する設定が可能です。こういった機能 は、通常、POP メールクライアントなどではサポートされていません。また、メールボックスのエ イリアスやRPOP ( リモートPOP) アカウント、アカウントの作成や設定も可能です。

このセクションでは、管理者レベルのWebUser インターフェイス(WebUser インターフェイスの設 定や管理) について説明します。ユーザーレベルのWebUser インターフェイスについては、WebMailのセクションを参照してください。

ドメインが複数の場合のWebUser インターフェイス

ユーザーがブラウザでCommuniGate Pro サーバーHTTP User モジュール で指定されているWebUser ポート) に接続すると、ログインページが開きます。このページで、ユーザーはユーザー名とパス ワードを入力して、WebUser セッションを開始できます。

ログインの際、WebUser モジュールによってブラウザのURL に指定されているドメイン名がチェッ クされ、そのドメインのログインページが開きます。例えば、CommuniGate Pro サーバーのメインド メインがprovider.com で、またセカンダリドメインとしてclient.com がある場合、ユーザー がブラウザで と入力すると、provider.com のログインページが 表示されます。一方、 と入力すると、client.com のログインページ が開きます。この場合、ドメインclient.com に専用IP アドレスが割り当てられていないときでも同 じく、client.com のログインページが開きます。

WebUser モジュールによって、URL に指定されているドメイン名が取り出されるときには、ルータの ドメインレベルのレコードがチェックされます。例えば、ルータテーブルに次のようなレコードが あったとします。

www.client.com = client.com
この場合、<http://www.client.com: ポート> というURL は、<http://client.com: ポート > というURL として処理されます。

URL で指定されているドメインがメインドメインではなく、また、いずれかのセカンダリドメイン でもなかったときにはエラーが発生し、エラーページが表示されます。このエラーは通常、サーバー 設定エラーです。つまり、指定されているドメイン名に対応するA レコードがDNS に存在し、その 内容がサーバーを指しているものの(サーバーを指していない場合、要求はサーバーで取得されませ ん)、ドメイン名がサーバーのいずれのセカンダリドメインにもルートされないときに発生するエ ラーです。この場合、URL に指定されたセカンダリドメインを新たに作成するか、または、そのド メインをCommuniGate Pro の既存のドメインのいずれかにルートすることが必要になります。

URL には、ドメイン名の代わりにIP アドレスを指定することもでき、その場合、WebUser モジュー ルにより、そのIP アドレスが専用IP アドレスとして割り当てられているドメインが検索されます。 そのドメインが見つからなかったときには、メインドメインのログインページが開きます。

ユーザーは、どのログインページからでも、正式のアカウント名(ユーザー名@ ドメイン名) を指定 することで任意のドメインの任意のアカウントを開くことができます。例えば、メインドメインのロ グインページ(<http://provider.com: ポート>) が開いている場合、ユーザーは、ユーザー名フィールドにusername@client.com (username はユーザー名) と入力することで、ドメイン client.com のアカウントusername を開くことができます(なお、パスワードの入力が必要です)。

ドメインにメーリングリストがある場合、ログインページには、そのメーリングリストのアーカイ ブページへのリンクが表示されます。

また、ドメインの[Auto-Signup] オプションが有効に設定されているときには、そのドメインのロ グインページには、自動サインアップページへのリンクが表示されます。

ドメインにカスタムのセキュリティ証明書がある場合、[Ceftificate] リンクが表示されます。 ユーザーは、このリンクを使ってドメイン証明書を「信頼証明書」としてインストールできます。


アカウントへのアクセスとWebUser セッション

IMAP とPOP は、セッションを基礎とするプロトコルです。つまり、クライアントメーラーによって サーバーとの接続が確立された後、ユーザーの認証に必要なデータがサーバーに送信されます。その 後、そのアカウントのデータ( メールボックスのデータや設定データなど) が処理され、最後に接続 が閉じます。一方、HTTP (Web) プロトコルは、セッションを基礎とするプロトコルではありませ ん。つまり、Web ブラウザによって接続が確立された後、単一もしくは複数のページ要求が送信さ れます。その後、要求したデータが受信され、接続が閉じます。

WebUser モジュールでは、セッションタイプの機能をサポートしています。この機能の実装のため、 WebUser モジュールは「アプリケーションサーバー」として動作します。つまり、ログインページ でユーザーが認証される際、「仮想セッション」が作成されます。仮想セッションは、内部サーバー データ構造体として提供され、この構造体にユーザーに関する情報やオープンされているメールボッ クス、その他のセッション関連のデータが格納されます。ただし、この構造体は、ネットワーク接続 とは一切、リンクされていません。ユーザーがブラウザを使ってアカウントにアクセスするときに は、WebUser モジュールを介して、ブラウザからの要求がオープンしている仮想セッションのいず れかに送られます。

WebUser モジュールにより、仮想セッションについてそれぞれ一意のセッションID が作成され、こ のセッションID を使ってブラウザからの要求がルートされます。このセッションID は、ブラウザか ら送られる要求にそれぞれ挿入されます。

WebUser セッションは「ハイジャック」されることもあります。このリスクを回避するため、 WebUser モジュール上でログイン要求の送信元のネットワーク(IP) アドレスが記憶され、以後、送 信元が同じIP アドレスである要求だけがセッションにルートされます。

注意: プロキシサーバーを使用しているときには、ユーザー(ブラウザ) からの要求が、それまでと は異なるIP アドレスからサーバーに送られることもあります(プロキシサーバーでネットワークア ドレスが複数使われている場合)。この場合、WebUser インターフェイスの[Settings] ページで、ア カウントのアドレス制御オプションを無効に設定しなければなりません。大規模なプロバイダ (AOL、WebTV など) の場合、ユーザーは通常、そのプロバイダのプロキシサーバーを介してイン ターネットに接続します。そのため、この場合も、アカウントのアドレス制御オプションを無効にし なければなりません。

WebUser モジュールではHTTP クッキーを使用でき、この機能によりWebUser セッションの「ハイ ジャック」を回避できます。HTTP クッキーを使用する場合、[Use Cookies] オプションを有効にし ます。これで、ランダムのクッキー文字列が生成され、セッションの開始時、その文字列がユーザー のブラウザに送られます。また、以後、ブラウザから何らかのセッションページにアクセスが実行さ れるときには必ず、その文字列がブラウザからサーバーに送られます。この文字列がサーバーで受信 された場合に限って、ブラウザ上でのセッションデータへのアクセスが許可されます。

注意: ブラウザによっては、クッキーがサポートされていないか、サポートされていても無効になっ ていることがあります。そのため、[Use Cookies] オプションを使用する場合、あらかじめブラウザ のオプションをチェックすることが必要です。

Usually, users start WebUser sessions by entering their Account names and passwords into the WebUser Interface login page fields. This is a "clear text" login method, and it is secure only when the page is accessed via secure (SSL/TLS) connection (via the https:// URL).

Alternatively, users can retrieve the /login/ URL on your Server. The Server will require an HTTP-level Authentication, and the browser will either present the Authentication dialog box, or it will send the user's Certificate if a secure (SSL/TLS) connection is used.


Automatic Login and Single Sign-on

When designing a set of Web-based services ("portals"), it may be necessary to create a WebUser session without presenting a login page to the user. The following mechanisms can be used.

Automating the Login page
direct the user browser to
http://your.server.domain[:port]/?username=accountName&password=password
HTTP Authentication
direct the user browser to
http://your.server.domain[:port]/login/
If the browser authomatically logs into this realm, it will not present the Login dialog to the user.
Certificate Authentication
direct the user browser to
http://your.server.domain[:port]/login/
If the Domain supports
Client Certificates, and the proper certificate is installed on the user's computer, the browser authomatically logs into this realm, without presenting the Login dialog to the user.
Creating a Session via CLI
use the Network CLI/API to create new WebUser session, then direct the user browser to
http://your.server.domain[:port]/Session/sessionID/Hello.wssp
Automating the Login page with other Session ID
direct the user browser to
http://your.server.domain[:port]/?username=accountName&password=sessionID&WebUserMethod=yes
This is the same mechanism as the automated Login page mechanism, but the WebUser Authentication method is used instead of the clear-text Authentication method. The sessionID is a the ID of any existing WebUser or XIMSS session with the same accountName Account.

WebUser インターフェイスの設定

WebUser インターフェイスの設定を行う場合、Web ブラウザでCommuniGate Pro サーバーに接続し、 [Settings] セクションの[WebUser] ページを開きます。なお、WebUser インターフェイスの設定に は、[Can Modify Settings] アクセス権が必要です。

Webユーザーセッション
ログレベル: 制限:
セッションタイムアウト: 最大ログイン時間:
メール作成制限: 最大宛先数:
制限
このオプションでは、WebUser インターフェイスの同時セッションの最大数を指定できます。
注意: ブラウザ(HTTP チャンネル) 接続の同時セッションとWebUser インターフェイスの同 時セッションとは異なります。通常、
HTTP チャンネルによる同時セッション数100 は、 WebUser インターフェイスの同時セッション数5000 に相当します。
ログレベル
このオプションでは、WebUser インターフェイスモジュールによってサーバーログに記録され る情報の範囲( ログレベル) を指定できます。通常、このオプションは[Major] ( メッセージ 転送レポート) に設定しておきます。
システムログのレコードのうち、WebUser インターフェイスモジュールによって記録されたロ グにはWEB タグが付加されます。
セッションタイムアウト
このオプションでは、単一のWebUser セッションでクライアント(ブラウザ) が非アクティブ (ユーザーによる操作なし) の状態を継続できる最長時間を指定できます。ユーザーがログアウ トしないで、ブラウザを終了したり別のサイトに移動したりし、その後、ここで指定した時間 が経過すると接続が自動的に切断されます。なお、この時間は短すぎないように設定します。短 すぎると、例えば、ユーザーがメッセージを書いている最中に接続が切断されてしまうことも あります。
最大ログイン時間
このオプションでは、WebUser セッションの最大ログイン時間( ログインの状態を継続できる 時間) を設定できます。ブラウザからサーバーに接続が実行され、セッションでページが取り 出されるたびに、この時間が経過していないかどうかチェックされます。この時間は、上記の [Inactivity Time-Out] オプションの時間より長くしておきます。
メール作成制限: 最大宛先数
このオプションでは、ユーザーがWebUser インターフェイスを使ってメッセージを作成した場合、そのメッセージに指定できる受取人の最大数を設定できます。

スペルチェッカーの設定

CommuniGate Pro サーバーでは、単一もしくは複数のスペルチェッカープログラム(外部プログラ ム) を使用できます。どういったスペルチェッカープログラムを使用するかは、サーバー管理者が設 定できます。使用するスペルチェッカーを設定する場合、[General Settings] ページの[Spelling] リ ンクをクリックします。クリック後、[Spelling] ページが開きます。

The Spelling page appears :

オン 言語 ログレベル プログラム名とパラメータ 
変換先:
変換先:
変換先:
変換先:

ページでは、スペルチェッカーのチェック対象となる言語を指定します。また、スペルチェッカープ ログラムのパスとプログラム名、そのプログラムで使用するキャラクタセットを指定します。 CommuniGate Pro では、内部データはUTF-8 キャラクタセットで表現されます。したがって、変換 が必要ない場合(例えば、1 バイト文字のみの言語)、キャラクタセットとしてはUTF-8 を指定しま す。

[Log] オプションでは、スペルチェッカーモジュールによってサーバーログに記録される情報の範 囲(ログレベル) を指定します。

システムログのレコードのうち、スペルチェッカーモジュールによって記録されたログには SPELLER タグが付加されます。

[Enable] チェックボックスを使って、スペルチェッカープログラムの使用/ 非使用を切り替えるこ とができます。したがって、指定したスペルチェッカープログラムを削除する必要はありません。

スペルチェッカープログラムを削除する場合、[Language] フィールドを空白にします。その後、 [Update] ボタンをクリックすると、変更が有効になります。

使用するスペルチェッカープログラムにはいずれも、主要プログラム(Ispell やaspell など) と同様 の「パイプ」インターフェイスが搭載されていなければなりません。パイプインターフェイスの基本 的な仕様は次の通りです。


WebUser インターフェイスでのメーリングリストへのアクセス

WebUser インターフェイスでは、ドメインのログインページにメーリングリストへのリンクが表示 されます。

リンクをクリックするとメーリングリストのページが開きます。ここに、ドメインのメーリングリ ストのうち、[allow anybody to browse] オプションが有効になっているメーリングリストがすべて表 示されます。メーリングリストの名前はそれぞれリンクになっており、リンクをクリックすると、そ のメーリングリストに投稿されたメッセージが表示されます。なお、メーリングリストはメールボッ クスのアーカイブであり、そのため、メーリングリストのWebUser インターフェイスは、メール ボックスの閲覧インターフェイスと似ています。

ユーザーがメーリングリストのWebUser インターフェイスを表示する場合、ユーザー認証は不要で す。また、メーリングリストの加入ユーザーの場合、仮想セッションはされず、したがってブラウザ からの要求はそれぞれ独立した形で処理されます。


自動サインアップ

ドメインの [Auto-Signup] (自動サインアップ) オプションが有効になっている場合、WebUser イ ンターフェイスのログインページには、[Auto-Signup] ページへのリンクが表示されます。この[Auto- Signup] ページを使って、ユーザーは、ユーザー名、パスワード、実名を入力して新規のアカウントを 作成できます。

新規のアカウントが作成される際、ドメインのアカウントテンプレートからオプションや設定が取り 込まれます。


CommuniGate® Pro Guide. Copyright © 1998-2007, Stalker Software, Inc.