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Version 5.1 |
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CommuniGate Pro では、単一もしくは複数のメーリングリストの作成が可能で、作成はシステム管理 者が行います。メーリングリストには、CommuniGate Pro サーバーのユーザーのほか、CommuniGate Pro サーバー以外のメールサーバーのユーザーも、WebUser インターフェイスや電子メールを使って加入(購読) できます。
メーリングリストには、メーリングリストのアドレスに電子メールを送信するという方法でメッセー ジをポスト(投稿) でき、ポストされたメッセージは、加入ユーザー全員が読むことができます。投 稿されたメッセージは、メーリングリストのメールボックスに格納されます。格納されているメッ セージは、アーカイブとして使用することもできます。
ユーザーがメーリングリストに加入するときのモードとしては、FEED、DIGEST、INDEX の3 種類が あります。ユーザーがFEED モードで加入した場合、他のユーザーから投稿されたメッセージがLIST モジュールで受信されると、メッセージがすぐに、そのユーザーにリダイレクトされます。 ユーザーがDIGEST モードで加入した場合、そのユーザーにはメーリングリストのダイジェストが送 られます。ダイジェストは、LIST モジュールによって自動的に作成されます。ダイジェストメッセー ジにはそれぞれ、そのメーリングリストに対して投稿されたメッセージの目次と、各メッセージの本 体が格納されています。
ユーザーがINDEX モードで加入したときには、そのユーザーには、投稿済みのメッセージのインデッ クス(目次/ 見出し) が送信されます。このインデックスを参考に、ユーザーはWeb ブラウザを使っ てメーリングリストのアーカイブにアクセスし、必要なメッセージを読むことができます。
LIST モジュールの設定を行う場合、Web ブラウザでCommuniGate Pro サーバーに接続し、[Settings] セクションの[LIST] ページを開きます。なお、[Settings] セクションにアクセスする場合、[Can Modify Settings] アクセス権が必要です。
上記の[Mailing Lists] パネルには、作成済みのメーリングリストがすべて表示されます。メーリン グリストの名前をクリックすると、そのメーリングリストの設定ページが開きます。また、ドメイン 名をクリックすると、そのドメインの[Domain Settings](ドメイン設定)ページが、オーナーの名 前をクリックすると、そのオーナーの[Account Settings] (アカウント設定) ページが表示されます。
メーリングリストを作成する場合、まず、新規のアカウントを作成するか、既存のアカウントを選び ます( このアカウントがメーリングリストのオーナーになります) 。続いて、そのアカウントの[ドメイン] ページ( メーリングリストの作成) を開き、メーリングリストの名前を入力し、[New List] ボタンをクリックします。
クリック後、メーリングリストが作成されるドメインのアカウント、グループ、フォワーダ、メーリ ングリストの名前がチェックされ、入力したメーリングリストの名前と同じ名前がないかどうか検証 されます。同じ名前がなかった場合、そのメーリングリストが作成されます。
この後、メーリングリストのオーナーのアカウントにメールボックスを複数作成します。作成するメー ルボックスは、次の通りです。
listname | メーリングリストのメールボックスです。メーリングリストに投稿されたメッセージは、このメールボックスに格納されます。 |
listname/requests | このメールボックスには、加入要求(申込) のメッセージが格納されます。 |
listname/reports | このメールボックスには、バウンスメッセージ、その他のDNS (配信ステー タス通知) メッセージが格納されます。いずれも、メーリングリストの加入ユーザーに配信されます。 |
listname/approval | このメールボックスには、オーナーによる承認(モデレート) 前のメッセー
ジが格納されます。
To post these messages, the Mailing List owner should redirect them back to the Mailing List using an authenticated submit method: a MAPI or XIMSS client, the CommuniGate Pro WebUser インターフェイス, the XTND XMIT POP3 method, a local "mail" command, the PIPE module, etc. |
メーリングリストの設定を行う場合、メーリングリストの[Settings] ページを開きます。このページ は、メーリングリストのリストを開き(LIST モジュールの[Settings] ページにあります)、メーリン グリストの名前をクリックすると開きます。または、オーナーの[Account Settings page] ページを開き、 メーリングリストの名前をクリックすると表示されます。
メーリングリストの[Settings] ページを開く場合、[Users] アクセス権または [Domain Administrator] アクセス権が必要です。
また、ドメイン管理者がメーリングリストの設定または加入ユーザーリストの内容を変更する場合、 [CanAccessLists] アクセス権が付与されていることが必要です。
メーリングリストのオーナーは、WebUser インターフェイスを使って、メーリングリストの [Settings] ページにアクセスできます。また、アカウントのメールボックスのリストのページにメー リングリストの名前が表示され、この名前をクリックすると、そのメーリングリストにアクセスでき ます。
このオプションでは、上記以降のチェックの方法を指定できます。
メーリングリストの[Settings] ページには各種のオプションや設定、テキストフィールドが用意さ れており、こういったオプションを使って、加入や投稿、メッセージの配信、バウンスメッセージな どの設定を行うことができます。詳しくは、下記の説明を参照してください。
メーリングリストの名前は変更が可能です。変更する場合、WebAdmin インターフェイスで、そのメー リングリストの[Settings] ページを開きます。
メーリングリストの[Settings] ページを開く場合、[Users] アクセス権または [Domain Administrator] アクセス権が必要です。
メーリングリストの[Settings] ページで変更後の名前を入力し、[Rename] ボタンをクリックしま す。クリック後、そのメーリングリストのドメインのアカウントまたはメーリングリストの名前が チェックされ、変更後のメーリングリストの名前と同じ名前がないかどうか検証されます。同じ名前 がなかったときには、メーリングリストの名前が変更されます。同時に、[Settings] ページの内容が更新されます。
メーリングリストを削除する場合、WebAdmin インターフェイスで、そのメーリングリストの[Settings] ページを開きます。
[Remove List] ボタンをクリックします。クリック後、削除確認のページが開きますので、本当に削 除してよければ[Remove] ボタンをクリックします。これで、そのメーリングリストが削除されま す。この場合、加入ユーザーリストとメーリングリストの設定が削除され、また、そのメーリングリ ストのメールボックスもオーナーのアカウントから削除されます。
メッセージには各種のサービステキストを挿入できます。サービステキストとは、メッセージの件名、 メッセージヘッダとメッセージトレーラー、確認要求メッセージなどをいいます。サービステキスト には特殊記号(マクロ) を使用することができ、指定した特殊記号は自動的に実際のデータに置き換えられます。
サービステキストには、次の特殊記号(の組み合わせ) を使用できます。
使用できる場所 | 記号組み合わせ | 置き換え後の文字列 |
---|---|---|
テキスト部分全部 | ^N | メーリングリスト名 |
^D | ドメイン名 | |
^E | メーリングリストの正式名([Description] オプションで指定した文字列) | |
ダイジェストの件名、ヘッダ、 トレーラー | ^X | 現在のダイジェストの識別番号(連番) |
フィードの件名の接頭辞、ヘッダ、 トレーラー | ^B | 現在のメッセージの識別番号(連番) |
特殊記号の右に数値を指定することで(例えば、^N80) 、置き換え後の文字列の最大長を指定できま す。この数値より置き換え後の文字列が長かったときには、それ以降の文字はカットされます。
また、特殊記号の右に数値を指定し、その数値の先頭を0 にしておいた場合(例えば、^N040)、置 き換え後の文字列は、その長さに調整されます。つまり、置き換え後の文字列が、指定した数値より 長かったときには、その長さを超える文字はカットされます。また、置き換え後の文字列が、指定し た数値より短かった場合、文字列の先頭にスペースが挿入されます。
メーリングリストにはいずれも、加入ユーザーリストがあります。このリストには、メーリングリス トに加入しているユーザーの電子メールアドレスが記録されており、メーリングリストに投稿された メッセージは、このリストの各電子メールアドレスに配信されます。
ユーザーは、電子メールを使ってメーリングリスト( メーリングリスト名@ ドメイン) に加入した り、加入を解除したり、また加入モードの変更を行うことができます。メーリングリストでは、処 理の種類に応じて、下記のような専用のアドレスが用意されています。ユーザーは、依頼の種類に よって、該当するアドレスにメッセージを送ることになります。
送信先アドレス: | 新規の加入ユーザー | 既存の加入ユーザー |
---|---|---|
listname-on@domain or listname-subscribe@domain |
新規のユーザーがデフォルトのモードで加入する場合に使用 | 既存のユーザーが現在の加入モードを確認するときに使用 |
listname-feed@domain | 新規のユーザーがFEEDモードで加入する場合に使用 | 既存のユーザーが加入モードをFEED に変更するときに使用 |
listname-digest@domain | 新規のユーザーがDIGEST モードで加入する場合に使用 | 既存のユーザーが加入モードをDIGEST に変更するときに使用 |
listname-index@domain | 新規のユーザーがINDEXモードで加入する場合に使用 | 既存のユーザーが加入モードをINDEX に変更するときに使用 |
listname-null@domain | 新規のユーザーがNULLモードで加入する場合に使用 | 既存のユーザーが加入モードをNULL に変更するときに使用 |
listname-off@domain or listname-unsubscribe@domain |
既存のユーザーが加入を解除するときに使用 | |
listname-confirm@domain | 既存のユーザーが確認ID を取得するときに使用(ユーザーは、このID を使って加入処理やアーカイブの閲覧が可能) |
新規のユーザーから加入申し込みメッセージが上記のアドレス(メーリングリスト名-on@ ドメインま たはメーリングリスト名-subscribe@ ドメイン) に送信されると、そのメッセージのFrom: ヘッダ フィールドのアドレスが、そのユーザーの申し込み電子メールアドレスとして使われます。
どういったユーザーにメーリングリストの申し込みを許可するか、また、どの加入モードをデフォル トにするかなどは、次のパネルで設定できます。以下、各オプションについて説明します。
なし | この設定にしておくと、このメーリングリストに対する新規の加入申し込みは一切、できなくなります。また、既存のユー ザーは、自分では加入モードを変更できません。加入に関する 処理と加入モードの変更は、システム管理者だけが可能です。 ただし、既存のユーザーは、加入の解除は自分でできます。 |
このドメインのみ | この設定にしておくと、メーリングリストが属するドメインのユーザーだけがメーリングリストに加入できるようになります。 |
ローカルユーザのみ | この設定の場合、CommuniGate Pro サーバーに登録されているユーザー(ローカルのユーザー) だけが加入できるようになります。 |
全て | この設定の場合、任意のシステムのユーザーがメーリングリストに加入できます。 |
管理者が判断 | この設定の場合、加入申し込みメッセージはすべて、まず申し込みメッセージ用のメールボックス( メーリングリスト名/ requests) に格納されます。その後、メーリングリストのオー ナーが各申し込みメッセージを承認することになります。承認 後、オーナーは、申し込みメッセージを必要なアドレス(メー リングリスト名-on@ ドメイン、メーリングリスト名-feed@ ドメイ ンなど) に送信します。これで、新規のユーザーの加入が完了 し、そのユーザーは加入モードの変更も行えるようになりま す。なお、加入の解除は、ユーザーが自分で行えます。申し込み メッセージ用のメールボックスに加入申し込みメッセージが格 納される際、メッセージにフラグ(Flag マーカー) が設定され ます。 |
申し込みメッセージ用メールボックスに格納されるメッセージはいずれも、X-List-Report ヘッ ダフィールドが追加されます。このヘッダフィールドは特殊なヘッダフィールドで、ここには メーリングリストマネージャレポート(配信ステータス通知メッセージ) が格納されます。そ のため、メーリングリストのオーナーは、使用しているメーラーアプリケーションで、この X-List-Report フィールドが表示されるように設定しておくことが必要です。
上記のような問題、また類似の問題は、ユーザーに申し込み確認メッセージを送信することで解決で きます。申し込み確認メッセージに関する設定は、[Confirmation Request Message] パネルを使って行 えます。
記号の組み合わせ | 置換後の文字列 |
---|---|
^O | ユーザーが要求した処理 |
^P | unsubscribe (加入解除と加入の場合) とsubscribe( 処理)
(その他の処理) |
^A | ユーザーの電子メールアドレス |
^I | 確認ID |
新規のユーザーの加入を受け付けた場合、ウエルカムメッセージが送信されるように設定できます。 また、既存のユーザーが加入を解除した場合、グッドバイメッセージが送信されるように設定できま す。その場合、それぞれ上のパネルに文字列を入力します。
この2 つのフィールドでは、通常の記号の組み合わせ(^N や^D など。上記のサービステキストの
説明を参照) のほか、下記の記号の組み合わせを使用できます。
記号の組み合わせ | 置き換え後の文字列 |
---|---|
^A | 加入ユーザーのアドレス |
^I | 確認ID |
ユーザーは、投稿用アドレス( メーリングリスト名@ ドメイン) にメッセージを送信することで、 メーリングリストへの投稿が可能です。ユーザーからの投稿に関する設定は、[Posting Policy] パネ ルで行えます。
from owner only | この設定にしておくと、メーリングリストのオーナーだけが メッセージを投稿できるようになります(オーナーはセキュア 方式で投稿します)。 | |
moderated | この設定にしておくと、オーナー以外のユーザーからのメッセージはすべて、オーナーにリダイレクトされます。オーナーはメッセージをチェックし、問題がなければ、メーリングリス
トに送信(公開) します。
注意: この設定は通常、オーナーがメッセージをすべてチェッ クしたいときや、メッセージの公開を一時停止したいときに使 用します。なお、チェックや公開の一時停止を行いたい場合、 この設定より、下のfrom subscribers モードと[New Subscribers] オプションを組み合わせて使ったほうが詳細 な設定が可能です(下記を参照)。 |
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from subscribers | この設定にしておくと、メーリングリストの加入ユーザーは誰でもメッセージを投稿できるようになります。この設定では、 一部のメッセージについてモデレート(オーナーによるチェッ ク) が可能です(下記を参照)。 | |
moderate guests | この設定にしておくと、メーリングリストの加入ユーザーは誰でもメッセージを投稿できます。ただし、加入ユーザーでない ユーザー(ゲスト) からの投稿メッセージは、モデレートの対 象となります。 | |
from anybody | この設定の場合、ゲストを含め、任意のユーザーからの投稿メッセージが受け付けられます。 |
plain text only | この設定にしておくと、フォーマット(コンテントタイプ) が text/plain のメッセージだけが受け付けられます。 | |
text only | この設定にしておくと、フォーマットがtext (text/plain、 text/html など) のメッセージだけが受け付けられます。 | |
text alternative | この設定にしておくと、フォーマットがtext のメッセージ、 またはmultipart/alternative のメッセージ(例えば、text/html パートとimage/gif パートがあるメッセージ) が受け付けられ ます。 | |
anything | この設定の場合、任意のMIME フォーマットのメッセージが受 け付けられます。 |
組み合わせ | 置き換え後の文字列 |
---|---|
^N | メーリングリスト名(文字列) |
^D | ドメイン名(文字列) |
^P | 最初のHTTP ユーザーモジュールポート |
^R | 文字列http または文字列https(最初のHTTP ユーザーモジュールポートのタイプによります。) |
メーリングリストに投稿されたメッセージが各加入ユーザーに配信される際(配信の方法は、加入モー ドによって異なります)、オリジナルのメッセージのヘッダが編集されます。編集処理では、通常、オ リジナルのメッセージのFrom、Date、Message-ID、Subject の各フィールドの内容が、各加入ユーザー に配信されるメッセージの各ヘッダフィールドにそれぞれコピーされます。
上記の他にも、配信されるメッセージにコピーしたいフィールドがある場合(加入モードがFEED ま たはDIGEST の場合)、次のパネルで、そのヘッダフィールドを指定します。
指定したヘッダフィールドを削除したい場合、その名前を削除します。
If the To And Cc option is set to:
メーリングリストでは、加入ユーザーの電子メールアドレスが間違っていたり、その電子メールアド レスをユーザーが使用しなくなった場合、正常な配信が行われません。LIST モジュールには自動バウ ンス機能があり、この機能を使うことで、過誤の電子メールアドレスや無効になった電子メールアド レス、一時的に未使用の状態の電子メールアドレスに対応することができます。
加入ユーザーに送信されるメッセージにはすべて(いずれの加入モードでも)、エンベロープ情報が格 納されています。何らかの理由でエラーが発生した場合、このエンベロープ情報を使ってエラーレポー トがLIST モジュールに送られます。エラーレポートがLIST モジュールで受信されると、LIST モジュー ルにより次の処理が実行されます。
メーリングリストに関する問題やエラーは、通常、CommuniGate Pro サーバーからメッセージが加入 ユーザーに配信されるときに検出されます。そのため、エラーレポートのほとんどはローカル、つま りCommuniGate Pro サーバー上で生成されます。また、エラーレポートがCommuniGate Pro サーバー で作成される場合、フォーマットは適切であり、したがって配信に関する問題のほとんどは CommuniGate Pro サーバーによって自動的に処理されます。
メーリングリストのメッセージがリモートサイト(の各加入ユーザー) に送信され、その送信は正常 に行われたものの、リモートサイトから加入ユーザーに配信される際に問題が発生したときには、そ のリモートサイトで配信レポート(エラーレポート) が生成されます。リモートサイトのメールサー バーが最近の製品のときには、ほとんどの場合、配信レポートは適切なフォーマットで作成されます。 したがって、CommuniGate Pro サーバーで処理される場合と同じく、問題は自動的に処理されます。
一方、リモートサイトによっては、フォーマットが不適当な配信レポートがCommuniGate Pro サー バーに送信されてくる場合もあります。こういったレポートでも、LIST モジュールにより、レポート 用メールボックス( メーリングリスト名/reports) に格納されます。格納されたレポートは、メーリ ングリストのオーナーが手動で処理することができます。
配信レポートの各レコードにはそれぞれ、単一の電子メールアドレスが格納されています。また、そ の電子メールアドレスにオリジナルのメッセージが正常に配信されたかどうかの別が示されていま す。さらに、配信エラーが致命的エラー(システムにアカウントが存在しない) であるか、または非 致命的エラー( リモートサイトがダウンまたはディスクスペースクォータが超過) であるかどうかも 示されています。
エラーが非致命的エラーの場合、メッセージの送信先の電子メールアドレスは一時的に保留され、そ のアドレスにはメッセージは送信されません。また、その電子メールアドレスについて、さらに非致 命的エラーが報告されたときでも、そのエラーレポートは無視されます。その後、LIST モジュールに よってクリーンアップが実行されると(定期的に実行されます)、保留中のすべてのアドレスに対して 警告メッセージが送信されます。この警告メッセージにより、ユーザーは、未配信のメッセージがあ ることが分かります。また、この警告メッセージには、ユーザーに加入の確認を求める説明が記載さ れています(ユーザーは、警告メッセージに返信することで加入の確認を行います)。
上記の保留の長さは、次のいずれかの方法で指定できます(後述)。
ユーザーが警告メッセージに返信して加入を確認すると、保留が解除されると同時に、その電子メー ルアドレスのバウンスカウンタがクリアされます。
組み合わせ | 置き換え後の文字列 |
---|---|
^A | 加入ユーザーの電子メールアドレス |
^I | 確認ID |
配信されるメッセージのTo ヘッダフィールドには、メーリングリストのアドレスが挿入されます。ま た、From、Date、Message-ID の各ヘッダフィールド( さらに明示的に指定されているフィールド) に、オリジナルのメッセージの各ヘッダフィールドの内容がコピーされます。
配信メッセージの本文は、オリジナルのメッセージの本文と同じです。オリジナルのメッセージの フォーマットがMIME でない場合、または、フォーマットがtext/plain、multipart/mixed format のい ずれかの場合( もっとも一般的なフォーマット)、FEED モードヘッダ(Header) テキストがオリジ ナルの本文の前に、またFEED モードトレーラー(Header) テキストが本文の後ろに追加されます。 このヘッダテキストとトレーラーテキストは、下記の[Feed Mode Format] パネルで指定できます。
下は、例です。
配信メッセージの件名 | [R&D] |
投稿メッセージの件名(返信) | Subject: test |
配信メッセージの件名(返信) | Subject: [R&D] test |
選択していない場合) | Subject: Re: [R&D] test |
配信メッセージの件名(返信) (返信引用符の後に追加する オプションが選択されていない) |
Subject: [R&D] Re: test |
選択している場合) (返信引用符の後に追加する オプションが選択されている) |
Subject: Re: [R&D] test |
作成されるダイジェスト(スレッド) | 1) test 2) Re: test |
[to Sender] を選択しておくと、Reply-To ヘッダフィールドは追加されません。したがっ て、加入ユーザーが配信メッセージに返信すると、そのメッセージは配信メッセージのFrom アドレス、つまりメッセージの作成者(差出人) のアドレスに送信されます。
メーリングリストに投稿されたメッセージは、メーリングリストのオーナーのアカウントのメール ボックスに保存できます。このメールボックスを使って、メッセージを収集してダイジェストを作成 できます。ダイジェストの作成後、そのメールボックスのメッセージを削除しないでおくこともでき、 その場合、メールボックスをメッセージのアーカイブとして使用できます。
ダイジェストの作成後、メールボックスのメッセージを削除しない( メールボックスをアーカイブと して使用する) 場合、[Digesting and Archiving] オプションで[Enabled] を選択します。また、この オプションの右の[Settings] リンクをクリックすると、[Digesting and Archiving Settings] ページが 開き、ここでダイジェスト/ アーカイブに関する設定を行えます。
[Digesting and Archiving] オプションを[Enabled] に設定しておいた場合、投稿メッセージはすべて オーナーのアカウントのメールボックスに格納されます。LIST モジュールにより、このメールボック スに対してチェックが行われ、その後、ダイジェストメッセージとインデックスメッセージが作成さ れます。
ダイジェストメッセージは、メーリングリストに投稿されたメッセージがすべて格納されているメッ セージです。ダイジェストメッセージは定期的に作成され(間隔は指定できます)、最新のダイジェス トメッセージには、前回ダイジェストが作成された後に投稿されたメッセージが格納されます。
ダイジェストメッセージは、ダイジェストヘッダ、そのダイジェストメッセージに格納されている投 稿メッセージの目次(TOC)、TOC トレーラー、投稿メッセージ、ダイジェストトレーラーで構成さ れています。
インデックスメッセージは、ダイジェストヘッダ、目次(TOC)、TOC トレーラーで構成されていま す。この3 つはいずれもダイジェストメッセージの場合と同じですが、インデックスメッセージには、 投稿メッセージとダイジェストトレーラーはありません。
インデックスメッセージとダイジェストメッセージは同時に作成されます。このうち、ダイジェスト メッセージはDIGEST モードの加入ユーザーに、インデックスメッセージはINDEX モードの加入 ユーザーに送信されます。
注意:[Generate Every] オプションで時間間隔として1 日以下を指定した場合、毎日、ここで
指定した時刻に次のダイジェスト(1 日未満のときには最初のダイジェスト) が作成されます。
例えば、[Generate Every] オプションで1 日(day)、このオプションで4:00 を指定した場合、
前回のダイジェストが月曜日の23:00 に作成されていたときには、火曜日の4:00 に次のダイジェ
ストが作成されます。
また、[Generate Every] オプションで時間間隔としてN 日(N>1) を指定した場合、N 日後の日
の時刻のうち、ここで指定した時刻に次のダイジェストが作成されます。例えば、[Generate
Every] オプションで5 日(5 Days)、このオプションで4:00 を指定した場合、前回のダイジェ
ストが月曜日の23:00 に作成されていたときには、金曜日の4:00 に次のダイジェストが作成さ
れます。
組み合わせ | 置き換え後の文字列 |
---|---|
^X | メッセージの連番(ダイジェストで使用されます) |
^F | メッセージのFrom ヘッダフィールドの値 |
^T | メッセージのDate ヘッダフィールドの値 |
^S | メッセージのSubject ヘッダフィールドの値 |
^I | メッセージのMessage-Id ヘッダフィールドの値 |
メーリングリストに投稿されたメッセージはすべて、そのオーナーのアカウントのメールボックスの うち、そのメーリングリストの名前のメールボックスに格納されます。その後、ダイジェストが作成 される際、そのメールボックスの投稿メッセージがすべて取り出されます。その場合、メールボック スのメッセージを残し、メールボックスをアーカイブとして使用できます。ユーザーは、Web イン ターフェイスを使って、このアーカイブの検索が可能です。
ダイジェストの作成時、メールボックスのサイズがチェックされます。サイズが、指定されている最 大サイズ(下記を参照) を超えていたときには、最大サイズを超過している分だけ、古いメッセージ が削除されます。
システム管理者またはメーリングリストのオーナーは、メーリングリストの[Settings] ページには [Subscribers] リンクがあり、このリンクをクリックすると、メーリングリストの加入ユーザーリスト が表示されます。なお、この操作は、システム管理者またはメーリングリストのオーナーだけが可能です。
[Subscribers] ページ(加入ユーザーリスト) には、メーリングリストの加入ユーザーの電子メールアドレスのリストが表示されます。また、電子メールアドレスについてそれぞれ、関連情報(例え ば、加入ユーザーの実名、その電子メールアドレスからのバウンスの数など) も表示されます。電子 メールアドレスはいずれもチェックボックスを使って選択できます。また、[Mark All] ボタンをク リックすると、加入ユーザーをすべて選択できます。そのほか、[Filter] フィールドに文字列を入力 し、その文字列が含まれている電子メールアドレス(加入ユーザー) を表示することもできます。
加入ユーザーリストには、手動でユーザーを追加することができます。追加する場合、下記のパネル で新規の加入ユーザーの電子メールアドレスを入力し、[Subscribe] ボタンをクリックします。
電子メールアドレスが格納されたテキストファイルを使って、メーリングリストにユーザーを追加( イ ンポート) することもできます。この操作を行う場合、上記のユーザーの追加のパネルの[Brwose] ボタンをクリックして、テキストファイル(電子メールアドレスを定義したファイル) を選択します。 その後、[Subscribers] ボタンをクリックすると、そのテキストファイルの電子メールアドレスがイン ポートされます。
テキストファイルには、追加するユーザーの電子メールアドレスを1 行に1 つずつ定義します。また、 電子メールアドレスの右にフィールドを複数定義することもできます。その場合、各フィールドをタ ブ(TAB) で区切ります。フィールドを使用する場合、次の点に注意してください。
インポートの際、まず、ファイルフォーマット( タブ区切り形式) がチェックされます。ファイル フォーマットが不適当だったときには、ユーザーは一切、追加されません。その場合、ファイルフォー マットを修正し、再度インポートします。このチェックにより、一部のユーザーだけが追加されるの を回避できます。
注意: インポートに使うテキストファイルは、クライアントコンピュータ(ブラウザを動作させるコ ンピュータ) に置いておかなければなりません。つまり、CommuniGate Pro サーバーのディスクではなく、クライアントコンピュータのディスクにファイルを置いて、そこからアップロードしなければ なりません。
注意: Netscape、その他、Unix 用ブラウザを使用している場合、テキストファイルの拡張子は.txt でなければなりません。そうでないときには、ファイルはテキストファイルとしてアップロードされ ません(ファイルは無視されます)。
注意: 古いMacOS 用のNetscape の場合、バージョンによっては、MacOS テキストファイル(改行記 号にCR が使われているファイル) がCR-LF 区切りテキストファイルに正常に変換されないことがあ ります。こういったNetscape では、インポートの際、フォーマットエラーメッセージが表示されるこ とがあります。このエラーが発生するときには、Netscape 以外のブラウザを使ってインポートするか、 または、テキストファイルをCR-LF 区切りファイルに変換してからインポートを行ってください。
注意: 別のメーリングリストシステムのユーザー(既存のメーリングリストの加入ユーザー) を移行 する場合、[Feedback] を必ず[Silently] に設定してください。[ask Confirmation] や[Send Welcome] に設定しておくと、移行したユーザーに確認メッセージやウエルカムメッセージが送信さ れます。
メーリングリスト1 をメーリングリスト2 の加入ユーザーにすることもできます。その場合、メーリ ングリスト2 に投稿されたメッセージは、メーリングリスト2 の加入ユーザーのほか、メーリングリ スト1 の加入ユーザーにも配信されます。
メーリングリスト1 をメーリングリスト2 の加入ユーザーにする場合、通常と同じく、メーリングリ スト1 のアドレス(list1@domain1.dom) をメーリングリスト2 の加入ユーザーリストに登録します。 続いて、メーリングリスト2 のアドレス(list2@domain2.dom) をメーリングリスト1 の加入ユーザー リストに登録します。また、メーリングリスト1 の加入モードをnull します。これで、メーリング リスト1 からメーリングリスト2 にメッセージが送信されることがなくなります。また、メーリング リスト1 の投稿モード([New Subscribers] オプション) をspecial に設定します。これで、メーリ ングリスト2 からの自動生成メッセージ(投稿メッセージ) がメーリングリスト1 で受け付けられる ようになります。
The LIST module processes messages sent to listserver@localdomainname. The module takes the List Server commands from the message body, processes those commands, and composes a response message with the command execution results.
All commands sent to the above address apply to the mailing lists in the specified domain only (to the virtual list server in that domain).
The messages with the List Server commands should be in the plain text format, or in the mulitpart/alternative format containing a part in the plain text format.
List Server コマンドはいずれも、1 行のテキスト行の形で定義しなければなりません。%、*、#、; の いずれかで始まる行は処理されません( コメント行です)。
サポートされているList Server コマンドは次の通りです。
LIST モジュールでは、アドレスをLIST モジュール自体にルートするという処理が行われます。その
場合、アドレスは次の手順でルートされます。
listname@domain
上記のアドレスで指定されているメーリングリスト名(listname) が、指定されているドメイン
(domain) に存在した場合、または、
listname
上記のアドレス( メーリングリスト名のみ) が、メインドメインに存在した場合、
上記のアドレスに送信されるメッセージはいずれも、指定されているメーリングリストに対する投稿 メッセージとして処理されます。
また、LIST モジュールでは、次の形式のアドレスが検出されます(下で、listname はメーリングリ
スト名、domain はドメインです)。
listname-request@domain and listname-admin@domain
または、
listname-request and listname-admin.
上記のアドレスに送信されたメッセージは、メーリングリストのオーナーにリルートされます。
LIST モジュールではまた、下記のアドレスもLIST モジュール自体にルートされます。
listname-xxx@domain
または
listname-xxx.
上でxxx は接尾辞で、xxx には次のいずれかを指定できます。
接尾辞 | 処理 |
---|---|
on, off, subscribe, unsubscribe, feed, digest, index | 左のいずれかの接尾辞を指定した場合、上記のアドレ スに送信されたメッセージは加入要求として処理され ます。 |
report | 上記のアドレスに送信されたメッセージは、配信メッ セージに関する配信レポートとして処理されます。 |
上記以外の接尾辞 | メッセージは拒否されます。 |