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Version 5.1 |
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システム管理者は、サーバーワイドルール(サーバーワイドの自動処理ルール) とクラスタワイド ルール(同左) を指定、操作できます。自動処理ルールには、一般自動処理ルールのほか、メッセー ジ(キュー) の自動処理ルールとシグナルの自動処理ルールがあります。
サーバーワイドのメッセージの自動処理ルールを設定したい場合、WebAdmin インターフェイスの
[Settings] セクションの[Queue] ページを開きます。その後、[Rules] リンクをクリックします。
サーバーワイドのシグナルの自動処理ルールを設定したい場合、WebAdmin インターフェイスの
[Settings] セクションの[RealTime] ページを開きます。その後、[Rules] リンクをクリックします。
また、システム管理者は、アカウントルールの指定が可能です。指定する場合、[Account Settings] ページのリンクをクリックします。
ユーザーは、WebUser インターフェイスを使って、そのユーザーのルールを指定できます。ユーザー がルールのアクションを指定している場合でも、システム管理者またはドメイン管理者は、そのアク ションを制限できます。
システム管理者またはドメイン管理者は、ドメインワイドルールを指定できます。指定する場合、 [Domain Settings] ページの[Rules] リンクをクリックします。
ブラウザ上でアカウントルールのページを開くと、ルールのリストが表示されます。ルールは、優先 度を基準にソートされて表示されます。ここで、ルールの名前と優先度を変更できます。各ルールの 集合をアカウントルールセットと呼びます。
ルールの名前または優先度を変更した場合、[Update] ボタンをクリックします。クリック後、各 ルールが優先度を基準に並べ替えられます。
[Priority] オプションを[disabled] に設定しておくと、そのルールは使用されません。この場合、 ルールはアカウントルールセットから削除されたわけではなく、再度、有効にすることができます。
新規のルールを作成する場合、[Add Rule] ボタンの右のフィールドに、その名前を入力します。そ の後、[Add Rule] ボタンをクリックします。
既存のルールを削除したい場合、そのルールの右側の[Delete] チェックボックスを選択し、 [Update] ボタンをクリックします。
ルールの条件とアクションを変更する場合、[Edit] リンクをクリックします。
ルールにはそれぞれ、単一もしくは複数の条件を設定でき、また、条件を設定しないでおくこともで きます。条件を複数設定した場合、条件は、上から順に使用されます。すべての条件が満足される と、そのルールのアクションが実行されます。
条件演算子is またはis not を使って、比較対象がパラメータ(文字列) と一致しているかどうか をチェックできます。パラメータにはアステリスク(*) を指定することもでき、その場合、アステ リスクはワイルドカード、つまりゼロ以上の一致として解釈されます。例えば、比較対象の文字列に @thatdomain という文字列が含まれていることを確認したい場合、is *@thatdomain* と定義し ます。また、比較対象の文字列がsomedomain.com という文字列で終わっていないことを確認したい場合、is not *somedomain.com と定義します。
条件演算子in またはnot in では、パラメータに単一もしくは複数の文字列を指定します。文字列
を複数定義する場合、各文字列をコンマで区切ります。処理では、比較対象の文字列と、パラメータ
指定した文字列が比較されます。条件演算子in の場合、比較対象の文字列が、パラメータに指定し
た文字列のうち(複数指定した場合)、いずれかの文字列と同じだった場合、条件が満足されます。
一方、条件演算子not in の場合、比較対象の文字列が、パラメータのいずれの文字列とも異なっ
ていたときに、条件が満足されます。
注意: パラメータに文字列を複数定義するときにはコンマで文字列を区切りますが、その場合、コ
ンマの前にはスペースを入力しないようにします。スペースを入力すると、そのスペースは、左側の
文字列に属するスペースと解釈されます。同様に、コンマの後にスペースを入力すると、そのスペー
スは、右側の文字列に属するスペースと認識されます。
メッセージの自動処理ルールとシグナルの自動処理ルールでは、ルールの条件として次のような条件 を使用できます。
例えば、この条件を使って一日のうち特定の時刻にだけ実行されるルールを作成できます。 時刻はtime string に指定します。書式はhh:mm またはhh:mm:ss で、hh は時、mm は分、 ss は秒です。
時刻には、午前または午後を表す接尾辞としてam またはpm を指定できます。
Time strings can contain the am or pm suffix.
in またはnot in を使用する場合、2 つの時刻文字列を対で指定し、その間をマイナス(-) 記
号で区切ります。
in を使用し、2 番目の時刻文字列の値が最初の時刻文字列の値と同じか、大きい場合(例え
ば、08:30-5:15pm)、この条件は、8:30 の後で17:15 の前の任意の時刻で満足されることに
なります。
また、in を使用し、2 番目の時刻文字列の値が最初の時刻文字列の値より小さい場合(例え
ば、22:30-5:15)、この条件は、22:30 の後で5:15 の前の任意の時刻で満足されます。
日付文字列には、曜日を示す数値(0 が日曜日、6 が土曜日) またはRFC822 略語(Sun、Mon、 Tue、Wed、Thu、Fri、Sat) で曜日を指定します。
この条件は通常、ドメインワイドルールで有用です。例えば、カレントのアカウントに特殊メール ボックスが存在するかどうかをチェックし、存在すれば、そのメールボックスにメッセージをコピー するという処理が可能です。
CommuniGate Pro サーバーでは、文字列のリスト(名前付きリスト) をアカウントデータセット の一 部として保存できます。リストには、単一もしくは複数の文字列を格納(または空) できます。
この文字列リストは、ルールの条件で参照できます。ただし、次の制限があります。文字列リストは、WebUser インターフェイスの アドレスブックとして使用できます。
ルールにはそれぞれ、単一もしくは複数のアクション(またはアクションなし) を定義できます。 ルールに指定した条件がすべて満足された場合、定義したアクションが実行されます。ルールのアクションとしては、次の各アクションがサポートされています。
ルールのアクションのパラメータには、マクロ記号(^X 、X は文字) を使用できます。シグナル の 自動処理ルールと 電子メール の自動処理ルールでは、マクロ記号の処理が異なることがあります。
以下のアクションはいずれも、メッセージの自動処理ルールとシグナルの自動処理ルールの両方で使 用できます。
このアクションを使う場合、クライアントコンピュータにNotifyMail® ユーティリティがインス トールされていなければなりません。
ログレベル: | キューサイズ: |
ドメイン管理者は、管理対象のドメインのルール( ドメインワイドルール) の設定が可能です。 Local Delivery モジュールを介して、そのドメインのアカウントにメッセージが送信された場合、 Local Delivery モジュールによって、そのメッセージに「有効」なルールのセットが適用されます。 「有効」なルールのセットとは、そのアカウントのドメイン、つまり、そのアカウントについて定義 されている全ルールをいいます。
ドメインワイドルールはいずれも(ただし、[Priority] オプションの値が[disabled] に設定されてい るルールは除きます)、アカウントルールの前に使用されます。したがって、いずれかのドメインワ イドルールでStop Processing アクションが実行された場合、アカウントルールはいっさい使用 されません。
注意: ドメインワイドルールは、いわばアカウントルールの「接頭辞」です。つまり、アカウント ルールと同じ環境で、アカウントルールに「成り代わって」、アカウントに使用されます。
ダイナミッククラスタ 環境の場合、管理者が、WebAdmin インターフェイスで[Settings] セクショ ンの[Rules] ページを開くと、ダイナミッククラスタ専用のリンクが表示されます。このリンクを クリックすると、クラスタワイドルールのリストが表示されます。
クラスタワイドルールのリストの内容は、変更が可能です。変更すると、その変更は、すべてのクラ スタメンバーについて自動的に有効になります。
クラスタメンバーにはそれぞれ、「有効」なサーバーワイドルールのセットがあり、このセットは、 そのクラスタメンバーに設定されているサーバーワイドルールとクラスタワイドルールの「組み合わ せ」として機能します。
サーバーワイドルールとクラスタワイドルールは、その両方が同時に使用されます。その場合、ルー ルが使用される順番は、ルールの優先度属性によって決まります。例えば、優先度が高のクラスタワイドルール、優先度が低のクラスタワイドルール、優先度が中のサーバーワイドルールがある場合、 メッセージには、まず、優先度が高のクラスタワイドルールが使用され、その後、優先度が中のサー バーワイドルール、優先度が低のクラスタワイドルールが使用されます。