CommuniGate Pro
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クラスタ
 
 
 
クラスタにおけるアクセス

クラスタにおけるアクセス

このセクションでは、クラスタ環境でのアカウントへのアクセス 処理について説明します。

CommuniGate Pro のクラスタアーキテクチャでは、接続はすべてロードバランサを介して動作中の サーバーに向けられます。この場合、複雑で「ハイレベル」のロードバランサは不要です。一般に、 こうしたロードバランサの信頼性は高くはありません。低コストのレイヤ4 スイッチで十分、トラ フィックの処理が可能です。

POP, IMAP, MAPI, ACAP, XMPP インターフェイス

POPIMAPMAPIACAPXMPP の各セッションはいずれもクラスタのバックエンドサーバーによって生 成され、そのバックエンドサーバー上でターゲットのアカウントがオープンされます。

上記の4 つのインターフェイスはいずれもTCP ネットワークプロトコル上で動作します。サーバー に対してTCP 接続が確立され、そのサーバーがターゲットのアカウントのオープンに失敗したとき には(例えば、そのサーバーがフロントエンドサーバーだった場合、またはサーバーがバックエンド サーバーではあるが「不適当」なバックエンドサーバーだった場合) 、そのサーバーによってプロト コルプロキシが生成されます。そのプロキシを使って、クライアントアプリケーションと所定のサー バーとの間で接続が確立されます。

接続が暗号化接続(SSL/TLS) の場合、要求の復号化と応答の暗号化はフロントエンドサーバーで実行されます。

Cluster TCP Access

ファイルアクセス(FTP、TFTP、HTTP) インターフェイス

サーバー上でFTP 接続が確立された場合、またはサーバーでTFTP 応答もしくはHTTP 応答が受信さ れた場合、そのサーバーで、その応答に対応するプロトコルセッションが生成されます。

そのサーバーでターゲットのアカウントがオープンできなかったときには、クラスタワイドのCLI を使ってユーザー認証またはアカウントデータへのアクセスが行われます。


サービス(RADIUS、LDAP、PWD) インターフェイス

サービスインターフェイスを介してサーバー上でサービス要求が受信されると、そのサーバーで処理 が実行されます。

そのサーバーでターゲットのアカウントがオープンできなかったときには、クラスタワイドのCLI を 使ってユーザー認証またはアカウントデータへのアクセスが行われます。


WebUser インターフェイス

WebUser インターフェイス セッションはバックエンドサーバーで生成され、そのバックエンドサー バーによってターゲットのアカウントがオープンされます。

ユーザーのブラウザからのHTTP 要求は、ロードバランサ(単一もしくは複数) を介してフロントエ ンドサーバーに送られます。そのHTTP (セッション) 要求の送信先が「不適当」なサーバーだった 場合(つまり、そのサーバーが、そのセッションを処理するサーバーでなかった場合)、要求はプロキ シを介して所定のサーバーに送信されます。

HTTP 接続が暗号化接続(SSL/TLS) のときには、そのフロントエンドサーバー(接続先のサーバー) 上で要求の復号化と応答の暗号化が実行されます。

Cluster WebUser Sessions

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