CommuniGate Pro
Version 5.1
 
PBX
 
 
PBX センター

PBX センター

PBX センターは、CommuniGate Pro のアカウントにある特殊ドメインです。ドメインのアカウントか らコールが実行された場合、このアカウントが特殊リアルタイムアプリケーション(pbx アプリケー ション) を使って、そのコールに応答します。また、外部ユーザー(別のドメインのアカウント、別 のSIP サーバーのアカウント、ゲートウエイを介してコールを実行するPSTN ユーザーなど) からの コールも、このアカウントによって応答処理が行われます。

PBX センターを使用することで、ドメインのコールを統合して処理できるようになります。

The PBX Center Account

pbx が メインドメインに作成されます。また、そのアカウントpbx のエイリアスとして200 とconference の2 つのエイリアスが作成されます。

リモートSIP ユーザーは、sip:pbx@your.domain.name(your.domain.name はドメイン名) にコールを実行することでCommuniGate Pro のドメインのPBX センターにアクセスできます。ドメ インのユーザーは、自分のSIP フォンで200 をダイアルすることで、そのドメインのPBX センター にアクセスできます。

If your Domain uses PSTN gateway(s) for incoming calls, you may want to configure those gateways to direct all incoming calls to your PBX Center Account.

You can also use the PBX Center Account address as the "public VoIP address" of your organization.

サーバー管理者またはドメイン管理者は、代替PBX センター(オリジナルとは別のPBX センター) を作成できます。代替PBX センターの作成手順は、次の通りです。


The PBX Application

PBX センターが直接呼び出されると(アカウント名pbx またはエイリアス200 を使用してアクセ ス)、PBX センターの自動転送機能(auto-attendant アプリケーション) が自動的に起動されま す。

自動転送以外のPBX センターの機能(カンファレンスセンターとコールパークセンター) はいずれ も、代替名(数値) を使って起動されます。つまり、デフォルトでは、コールのうち、そのアドレス (ダイアル番号) が7nn (nn は2 桁の数値)のコールはすべてCommuniGate Pro のルータ によって アカウントpbx にルートされ、その結果、nn に対応する機能(例えば、ダイアル番号が60 の場合 はカンファレンスセンター) が起動されます。

また、PBX センターアプリケーションの起動時には、そのPBX センターアプリケーションの起動に 使われたアドレス(アドレスのローカル部、つまりドメイン名の前の部分) がチェックされます。こ こで、そのアドレスが3、4、5 桁のいずれかの数値だった場合、その数値の最後の2 桁が機能の番号 として解釈され、その機能が起動されます。以下の説明では、アドレスが7nn@domainName だった 場合、そのドメインのPBX センターの機能(nn の機能) が呼び出されるものとします(デフォルト の設定です)。

PBX センターアプリケーション(pbx アプリケーション)では、そのアプリケーションのドメイン から発信されるほとんどのコールに対して認証が実行されます。ただし、場合によっては例外(認証 なし)が必要になります。例えば、ドメインにゲートウエイがあり、そのゲートウエイから From:<sip:gate1@mydomain.com> というアドレスを使って受信コールが送られてくることもあ ります。この種のアドレスは、ドメインのアドレスではないため認証は不可能で、したがって認証せ ずに受け付けることが必要です。
認証なしで受け付ける場合、そのドメインにExternalGateways というグループを作成し、その グループにgate1 を登録します。さらに、gate1@mydomain.com をルート可能にします。つま り、新規のアカウントgate1 を作成するか、既存のいずれかのアカウントのエイリアスとして gate1 を作成します(こちらのほうが現実的です)。
要求( コール) が認証されない場合、そのコールはPBX センターにより「外部コール」(外部への発 呼) として扱われます。


自動転送

PBX センターの自動転送(内線案内) 機能はアプリケーション(auto-attendant アプリケーショ ン) によって実行されます。この自動転送機能は、PBX センターが直接呼び出されると(例えば、リモートSIP ユーザーはsip:pbx@your.domain.name にコール、ドメインのユーザーはSIP フォ ンで200 をダイアル)、自動的に起動されます。起動後、コーラーにメニューが提供され、このメ ニューでコーラーは通話相手のアカウント(アドレス) や使用したいサービスを選択できます。選択 したアドレスに自動的にダイアルが実行され、接続が確立すると、そのコーラーと相手のユーザーが 接続されます。

自動転送機能を使用する場合、サーバー管理者またはドメイン管理者はpbx アプリケーションのプ レファレンス(auto-attendant アプリケーション) の設定を行わなければなりません。手順は、 PBX センターのアカウント(pbx など) の[Real-Time Preferences] ページを開き、[Advanced] リ ンクをクリックします。クリック後、[Auto-Attendant] パネルが開きます。

Auto-Attendant
Language Menu:
Department Menu:
Directory Prefix:
Directory Digits:
Language Menu
言語のリストです。このリストに言語を指定しておくと、指定した言語のメニューが提示さ れます(reception アプリケーションによって提供されます)。デフォルトの言語としては、 このアカウント(PBX センターのアカウント) のWebUser プレファレンスで指定されている 言語が使用されます。また、リストに言語をいくつか指定した場合でも、そのデフォルトの 言語が必ず、言語メニューの最初のオプションとして提示されます(そのデフォルトの言語 をリストに指定していない場合でも同じです)。
注意: リストに指定する言語は、あらかじめ
リアルタイムアプリケーション環境に追加して おくことが必要です([National Variants] パネルで追加できます)。
Department Menu
このリストには「部門名」を指定します。リストに指定した部門にコーラーが接続できるこ とになります。各部門にはアカウント(ユーザー)、または、そのアカウントのオブジェク ト(エイリアス、グループ、フォワーダ)が存在しなければなりません。
また、このアカウントのドメインのリアルタイムアプリケーション環境 には、指定した部門 用のメディアファイルforname.wav(name は部門名)が格納されていなければなりません。
ストック(付属)のリアルタイムアプリケーション環境には、administration、 confcenter、engineering、frontdesk、helpdesk、marketing、operations、 sales、techsupport の各部門用のメディアファイルがあらかじめ用意されています。
リストには名前としてoperator(交換手)を指定でき、指定した場合、必ずメニューの最 後に置かれます。また、メニューオプション番号として必ず0(ゼロ)が割り当てられます。
Directory Prefix, Directory Digits
コーラーは、このアカウント(PBX センターのアカウント) のドメインのアカウントであれ ば任意のアカウントに接続できます(この処理は、reception アプリケーションによって実行 されます)。ただし、コーラーのSIP デバイスが数字キーパッドしかない機種の場合、アカウ ントに数値のエイリアスを作成しておきます。これで、コーラーは、数値を使ってアカウン トに電話をかけることができるようになります。この場合、各エイリアス(数値) の桁数は 同じにし、また最初の数字を同じにします。
例えば、アカウントのエイリアス(数値) の桁数を3 桁にし、最初の数字をすべて2 にする とします。その場合、[Directory Prefix](接頭辞)フィールドに2 を指定し、[Directory Digits](桁数)フィールドに3 を指定します。
[Directory Prefix](接頭辞)フィールドに値を指定したときには、その値(上の例では2) は、アプリケーションではメニューオプション(選択肢の番号)としては使用されなくなり ます。つまり、その値をコーラーが入力した後、番号を最後まで入力するまで(具体的に は、[Directory Digits]フィールドに指定されている桁数まで入力するまで)待機状態が維持 されます。その後、その番号に対してコールが実行されます。
例えば、アカウントjohn@domain1.dom に202 というエイリアスが作成されている場合、コー ラーはドメインdomain1.dom のPBX センターに接続した後(自動転送機能の起動後)、番号 202 を入力することでアカウントjohn@domain1.dom にコールを実行できます。

PBX センターのアカウントのファイルストレージにファイルreceptionprompt.wav がある場合、 このファイルが標準の"Welcome" ファイルの代わりに再生されます。
PBX センターのアカウントのファイルストレージにファイルreceptiontrailer.wav がある場 合、メニューオプションの表示後、このファイルが再生されます。

service アプリケーションへのアクセス

auto-attendant アプリケーションを介してservice アプリケーションににアクセスできます。

手順はまず、先頭に*付けて自分の内線番号をダイアルします。この後、サービスアクセスPIN の 入力を求められますので、入力します。入力したPIN が正しければ、service アプリケーションの メニューが表示されます。


カンファレンスセンター

PBX センターアプリケーション(pbx アプリケーション) には、カンファレンスセンター機能が搭 載されています(パーソナルカンファレンス=簡易電話会議はservice アプリケーションで可能で す)。

PBX センターアプリケーションのカンファレンスセンター機能の番号は60 で、760をダイアルするとカンファレンスセンターに接続できます。

メニューにしたがってカンファレンスを作成します。ここで「オープン(Open)」カンファレンスを 作成した場合、アプリケーションにより、そのカンファレンスのPIN (カンファレンスPIN) が電子 メールで自分のCommuniGate Pro アカウントに送信されます。

「オープン」カンファレンスとは、カンファレンスPIN を知っていれば(入力すれば) 誰でも起動で きるカンファレンスをいいます。一方、オープンカンファレンスでないカンファレンスを作成したと きには、「リーダーPIN」が電子メールで自分のアカウントに送信されます。このカンファレンスは、 カンファレンスを作成したユーザー(自分) だけが起動できます。

カンファレンスを削除する場合、カンファレンスセンターに接続します(760 をダイアルします)。 その後、メインメニューでカンファレンスを選択し、削除します。

カンファレンスを開始、または他のユーザーが作成したカンファレンスに参加したい場合、カンファ レンスセンターに接続します。その後、メインメニューで[join conference (カンファレンスに参 加)] を選択し、カンファレンスPIN を入力します。
メニューで選択したカンファレンスが、自分が作成したカンファレンスだった場合、そのカンファレ ンスが開始され、自分が
カンファレンスホストになります。そうでない場合、ユーザー(自分)はカ ンファレンスの参加者になります。

上記のように、PBX センターのアカウントpbx にはデフォルトで200 とconference の2 つのエ イリアスが作成されます。後者のconference で始まるアドレスを使ってPBX センターが呼び出さ れると、自動的にカンファレンスセンター機能が起動されます。
エイリアスconference は、リモートユーザーまたはPSTN コーラー(PSTN 電話機からの発信者) 向けのエイリアスです。具体的には、次の作業が可能です。

上記のようにして、ドメインの外部のユーザー( リモートユーザーまたはPSTN コーラー) がカン ファレンスセンターに接続したときには、メインメニューは提供されません。この場合、コーラー は、すぐにカンファレンスPIN を入力するように求められます。その後、コーラーは参加者として カンファレンスに参加します。または、そのカンファレンスが「オープンカンファレンス」で、か つ、そのカンファレンスがまだ開始されていなかった場合、コーラー(ユーザー)はカンファレンス ホストになります。

なお、コーラーのコールが認証不可能の場合(例えば、PSTN ゲートウエイを介してシステムにコー ルする場合)、自分でカンファレンスを開始する必要があります。手順は次の通りです。
カンファレンスセンターへの接続後、カンファレンスPIN を入力するように求められます。
開始するカンファレンスのカンファレンスPIN を入力します。そのカンファレンスがまだ開始され ていないという返答が返ります。
アステリスク(*)キーを押した後、リーダーPIN を入力します。
これで、そのカンファレンスが開始され、自分がカンファレンスホストになります。

カンファレンスセンターの機能番号61 は、メインメニュー省略用の番号です。つまり、761 をダイ アルするとメインメニューは表示されませんので、すぐにカンファレンスPIN を入力して作業を進 められます。


コールパークセンター

PBX センターアプリケーションには、コールパークセンター機能が搭載されています(簡易コール パークは、service アプリケーションで可能です)。

コールを「パーク(保留)」すると、ピア(相手) はmusic-on-hold (保留音楽) アプリケーションに 接続されます。その間、自分のデバイスは現在のコールから切断されます。その後、自分のデバイス (または別のユーザーのデバイス) から、パークされているコールをピックアップできます。これで、 最初のピアと再接続されます。

コールパークセンター機能の場合、使用できる「パークキュー」の数は無制限で、そのうちの最初の 9 つまでのキューに直接アクセスが可能です。

例えば、キュー番号n のキューにコールをパークしたい場合、ピアを機能番号 7n に接続します。つ まり、77n をダイアルします。これで、ピアのコールがキュー番号n のキューにパークされます。

ユーザー(または同じドメインのユーザー)は、コールを同じキューにパークさせることもできま す。同じキューに複数のコールがパークされている場合、コールをピックアップすると、コールは パークされた順番でピックアップされます。

キュー番号n のキューにパークされているコールは、機能番号 8n に接続することでピックアップで きます。具体的には、 78n をダイアルすることでピックアップできます。


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