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Version 5.1 |
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このように設定しておくと、CommuniGate Pro サーバーでメッセージが受信され、そのメッ セージの送信先が例えばaname@domain.dom で、このCommuniGate ドメインのアカウント/ グ ループ/ フォワーダ/ メーリングリストのいずれにも、そのアカウント(aname) がなかった 場合、メッセージはaname%domain.dom@otherserver.dom.smtp にリルート(エンベロープアドレ スが変更) されます。ここで、接尾辞.smtp があるため、このアドレスがSMTP モジュールに よって処理され、エンベロープアドレスの中のドメイン名部(@ 以降) がカットされます。 カットされたドメイン名部はサーバー名として使用され、この名前を使って接続が行われます (なお、SMTP モジュールではIP アドレス形式のドメイン部は必ずカットされ、したがって上 記の[11.22.33.44] もカットされます)。続いて、カット処理によって作成されたエンベ ロープアドレス(aname%domain.dom) が標準の形式(aname@domain.dom) に変換され、その 後、別の(旧) サーバーに送信されます。その結果、別のサーバーでは、メッセージのエンベ ロープアドレスとヘッダフィールドが変更されない状態でメッセージが受信されることになり ます。
次に、CommuniGate Pro ドメインdomain.dom にアカウントaname を作成します。これで、 aname 宛のメールはすべて、CommuniGate ドメインdomain.dom に自動的に配信されるように なります。その後、旧サーバーのアカウントaname のメッセージをすべて、CommuniGate Pro ドメインdomain.dom のアカウントaname に移します。最後に、旧サーバーのアカウント aname を削除します。
MX レコードを使わず、IP アドレスにメールをリレーすることもできます(明示的に指定するか、ま たは、DNS のA レコードを使用します)。この方法については、次の説明を参照してください。
If you want your Server to act as a backup E-mail relay for certain domains, you can enable
the Relay to All Hosts We Backup option in the SMTP モジュール settings.
This is not a perfect solution, since anybody who can modify DNS records for certain domains
can use your server as a backup relay for those domains.
リモートホストのポート番号を指定した場合、SMTP モジュールによるMX レコードのルックアップ は実行されません。例えば、標準のSMTP ポート番号(25) を指定したときには(上記)、SMTP モ ジュールではrelay.domain のA レコードは検索されますが、MX レコードは無視されます。
The SIP モジュール does not look at the SRV records if the port number of a remote host is explicitly specified. By specifying the standard (5060) SIP port number, you tell the SIP module to look for the relay.domain DNS A-record, and ignore its SRV records.
注意:上のルータテーブルの行では、Relay:、NoRelay:、RelayAll: の各接頭辞を使用できます。
こういった場合、CommuniGate Pro サーバーをクライアントのサーバーのメールリレーサーバーとし て設定します。この設定は、次のようにして行います。
クライアントのサーバーでオンデマンドメールリレー(ATRN) がサポートされている場合、次のよ うにします。単一のETRN コマンドまたはATRN で、メールが顧客の各ドメインに一度に配信されるようにしたい 場合、顧客の各セカンダリドメイン宛のメールを顧客の「メインドメイン(いずれかのセカンダリド メイン)」のキューに格納するという方法を使います。
例えば、顧客のサーバーのdomain1.dom、domain2.dom、domain3.dom という3 つのドメインにメール が一度に配信されるようにする場合、domain1.dom についてだけETRN コマンドまたはATRN コマン ドを送信します。また、ルータテーブルに次の2 つのドメインレベルレコードを定義します。以上の設定で、顧客の各ドメイン宛のメールがすべてdomain1.dom のキューに格納されます。また、 ATRN/ETRN コマンドが送信されるまで、このキューを保持したい場合、SMTP モジュールの[Hold Mail for Domains] リストにdomain1.dom を追加します。
上のルールを使用する場合、あらかじめsecurity という名前のアカウントをメインドメインに 作成しておかなければなりません。また、そのアカウントにoutgoing という名前のメールボッ クスを作成しておく必要があります。
ユーザーが共有メールボックスを使用できるようにするには、2 種類の設定を行わなければな りません。まず、共有メールボックスに対するユーザーのアクセス権を付与します。次に、 ユーザーのメーラーから共有メールボックスにアクセスできるようにメーラーを設定します。 なお、共有メールボックスは別のアカウントに属しており、したがって、共有メールボックス はフォリンメールボックスです。
共有メールボックスの作成方法を具体的に説明すると、まず、共有メールボックスのオーナーを決め、 そのオーナーが自分のアカウントに共有メールボックス(通常のメールボックス) を作成します。こ の場合、オーナーのアカウントとしては特殊アカウントpublic を作成し、そのアカウントに共有メー ルボックスを作成するのが便利です。続いて、オーナーが共有メールボックスに対するユーザーのア クセス権を設定します。アクセス権の設定は、最近のIMAP クライアント(アクセスコントロールリ ストを扱えるIMAP クライアント) またはWebUser インターフェイスを使って行います。アクセスコ ントロールリストなどについては、 メールボックスのエイリアスの管理、メールボックスのアクセスコントロールリストの説明を参照してください。
共有メールボックスをアカウントpublicに作成した場合、共有メールボックスのオーナーにメールボッ クスの全アクセス権を付与しておくのが有用です。このようにすることで、そのオーナーは、アカウ ントpublic にログインしなくても、その共有メールボックスについてすべての処理を実行できます。
共有メールボックスの作成とアクセス権の設定が完了すれば、各ユーザーが自分のメーラーを設定し ます。設定では、メーラーで、ユーザーの自分のアカウントのメールボックスのほか、共有メールボッ クスにアクセスできるようにします。一番一般的なのは、メールボックスサブスクリプションリスト を使う方法です。このリストは、メールボックスの名前のリストで、アカウントのメールボックスの ほか、フォリンメールボックス(共有メールボックス) も登録できます。
IMAP クライアントの場合、その多くでメールボックスサブスクリプションリストを使用できます。た だし、使用できるだけで、リストにメールボックスを登録できないか、または、通常のメールボック スは登録できてもフォリンメールボックスは登録できないのが普通です。こういった場合、IMAP ユー ザーは、WebUser インターフェイスを使って共有メールボックスをサブスクリプションリストに登録 しなければなりません(メールボックスのエイリアスの管理 参照)。例えば、アカウントmarketing に共有メールボックスannounce を作成した場合、メールボックスサブスクリプションリストに ~marketing/announce (フォリンメールボックスの名前) と入力します。
ドメイン管理者は、アカウントテンプレートを使って、初期メールボックスサブスクリプションリス トを作成できます。その後、新規のアカウントが作成された場合、アカウントではいずれも、この初 期メールボックスサブスクリプションリストが使用されます。したがって、共有メールボックスを登 録しておくことで、新規のユーザーは、自動的に共有メールボックスにアクセスできるようになりま す。
サブスクリプションリストへの共有メールボックスの登録が完了すれば、ユーザーは、そのサブスク リプションリストが表示されるようにメーラーを設定しなければなりません。以下、その方法をメー ラーごとに説明します。クライアントメーラーによっては(Microsoft Outlook、Outlook Express など)、アカウントのサブスク リプションリストにフォリンメールボックスが登録されているときでも、そのフォリンメールボック スは表示されません。ただし、フォリンメールボックスの エイリアスを介して、そのフォリンメール ボックスを表示させることができます。フォリンメールボックスのエイリアスは、WebUser インター フェイスを使って作成できます( メールボックスのエイリアスの管理を参照) 。例えば、アカウント marketing に共有メールボックスannounce を作成してある場合、その共有メールボックス(フォリン メールボックスの名前は~marketing/announce)にmkt-announce というエイリアスを作成します。 これで、クライアントメーラーにエイリアスmkt-announce が表示され、このエイリアスを介して共有 メールボックス(~marketing/announce) にアクセスできます。
ドメイン管理者は、アカウントテンプレートを使って、初期メールボックスエイリアスを指定できま す。その後、新規のアカウントが作成された場合、アカウントではいずれも、この初期メールボック スエイリアスが使用されます。したがって、初期メールボックスエイリアスとして共有メールボック スのエイリアスを指定しておくことで、新規のユーザーは、そのエイリアスを自動的に使用できるよ うになります。
[All Accounts]アクセス権持つシステム管理者は、CommuniGate Pro サーバー上のすべてのアカウ ントのすべてのメールボックスにアクセスできます。また、[CanAccessMailboxes]アクセス権を持つ ドメイン管理者は、そのドメインのアカウントのすべてのメールボックスにアクセスできます。
そのほか、管理者は、高機能IMAP クライアントを使ってユーザーのメールボックスにアクセスでき ます。この場合、使用するIMAP クライアントは、メールボックス名を入力できるものでなければな りません。例えば、ユーザーのINBOX を開きたい場合、管理者は自分の名前を使ってログインし、 メールボックス名として~username/INBOX を指定します(username はユーザー名)。
また、上記の作業は、WebUser インターフェイスを使って行うこともできます。その場合、管理者は、 自分の名前でWebUser インターフェイスにログインします。その後、[Subscription] ページを開き、 [Open Mailbox] パネルにユーザーのメールボックスの名前を入力します。これで、そのメールボック スを開くことができます。
上の標準のURL は、より見やすい形式、つまりhttp://username.domain.dom/ の形式にするこ ともできます。このURL の操作は、WebUser ポートにHTTP 要求が送られるときの処理を応用するこ とで可能です。具体的には次のようにします。
セカンダリドメインdomain.dom のユーザーが上記のURL 形式を使用できるようにする場合、 ルータテーブルに次のようなレコード行を定義します。*.domain.dom = *@domain.dom <LoginPage%*@domain.dom> = *@domain.dom一方、domain.dom がメインドメインの場合、次のレコード行を定義します。
*.domain.dom = *@fict <LoginPage%*@fict> = *
以上のレコード行により、アドレスLoginPage@username.domain.dom がアドレスusername@domain.dom (domain.dom がメインドメインのときにはusername) にルートされます。
その後、DNS サーバーをアップデートし、username.domain.dom がすべてサーバーIP アドレス (CommuniGate Pro サーバーのIP アドレス) を指すように設定します。この場合、DNS サーバーでワ イルドカードレコード(*.domain.dom CNAME domain.dom) がサポートされていれば、このワイルド カードレコードを使って、username.domain.dom をすべて一度に設定できます。