CommuniGate Pro
Version 5.1
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トリガー

トリガー

CommuniGate Pro サーバーには一定の状態を検出し、その状態をトリガーとして処理する機能があり ます。一定の状態が検出されると、トリガーハンドラが呼び出されます。その後、所定の通知メッ セージがシステム管理者に送信されます。

トリガーの処理では、SNMP要素(指定可能) の値が監視されます。この監視はトリガーマネージャ が行います。SNMP 要素としては、INTEGER (整数) タイプの要素とCOUNTER (カウンタ) タイプ の要素があります。INTEGER タイプの要素の場合、その値が指定されている閾値を超えるとトリ ガーが生成されます。COUNTER タイプの要素では、その値が指定されている時間の長さを超える とトリガーが生成されます。

例えば、サーバーキューの中のメッセージの数が10,000 を超えると(つまりINTEGER タイプの SNMP 要素であるnumQueuedMessages の値が10,000 を超えると)、トリガーが生成されます。また、 SIP モジュールが処理しなければならない秒あたりの受信要求の数が500 を超えたとき(つまり COUNTER タイプのSNMP 要素であるsipTotalServers の値が直前の10 秒間に5000 を超えたと き)、トリガーが生成されます。

トリガーハンドラの設定

トリガーハンドラを使って、どのように通知をシステム管理者またはシステムオペレーターに送信 するかを設定できます。通知方法としては、複数種類がサポートされています。一つのトリガーハンドラで複数種類の通知方法を指定することもできます。

トリガーハンドラの設定を行う場合、WebAdmin インターフェイスの[Settings] セクションの [General] ページを開きます。続いて、[Events] リンクをクリックします。これで、既存のトリ ガーハンドラのリストが表示されます。トリガーハンドラにはそれぞれ、名前と通知方法に関するパラメータを設定できます。

名前:
.....methods....

新規のトリガーハンドラを作成する場合、ページの末尾の[Handler Name] フィールド(空白) に、 その名前を入力します。その後、[Update] ボタンをクリックすると、その名前のハンドラが作成さ れます。

ハンドラを削除したいときには、[Handler Name] フィールドに入力されている名前を削除し、 [Update] ボタンをクリックします。

ハンドラを名前を変更したいときには、[Handler Name] フィールドに入力されている名前を変更し、 [Update] ボタンをクリックします。

電子メールによる通知

電子メールを使ってトリガー通知を送りたい場合、[Send Email] オプションを選択します。続いて下 記の各オプションを設定します。

メール送信
件名:
宛先:
 
件名
このフィールドには、このハンドラによって送信される電子メールの件名を入力します。
宛先
このフィールドには、このハンドラによって送信される電子メールの受取人(宛先) を指定 します。受取人を複数指定することもでき、その場合、それぞれをコンマ(,) で区切りま す。
Body
電子メールの本文テキストを入力します。

[Subject] フィールドと[Body] フィールドには、下記の特殊記号(マクロ) を入力することもでき ます。

^0
この記号を指定した場合、処理の際、記号がイベント( トリガー) の生成元のSNMP 要素の 名前に置き換えられます。
^1
この記号を指定した場合、処理の際、記号がSNMP 要素の閾値に置き換えられます。
^2
この記号を指定した場合、処理の際、記号がSNMP 要素の実際の値に置き換えられます。
^3
This combination is replaced with the current Server time.

インスタントメッセージによる通知

トリガー通知は、インスタントメッセージで送信することもできます。インスタントメッセージで通 知を送りたい場合、[Send Instant Message] オプションを選択します。

IM送信
宛先:
 
宛先
このフィールドには、このハンドラによって送信されるインスタントメッセージの受取人 (宛先) を指定します。
Body
インスタントメッセージの本文テキストを入力します。このフィールドには、電子メールに よる通知と同じく特殊記号(組み合わせ)を入力することもできます(上記を参照)

SNMP トラップによる通知

SNMPトラップを使ってトリガー通知を送信することもでき、その場合、[Send SNMP Trap] オプ ションを選択します。

SNMP Trap送信
宛先:
アクティブモニター
To address field
このフィールドには、SNMP トラップの送信先となるコンピュータのアドレスを指定します。 アドレスは複数指定することもでき、その場合、各アドレスをコンマ(,) で区切ります。 アドレスの代わりにネットワーク(IP) アドレスまたはDNS ドメイン名を指定することもで きます。SNMP トラップは標準UDP ポート(162) に送信されますが、これとは別のポート に送信したいときには、アドレスの後にコロン(:) を付加し、その後に別のポート番号を 指定します(上記のパネルを参照)。
To Active Monitors
このオプションを選択しておくと、SNMP トラップはすべての「アクティブSNMP モニタコ ンピュータ」に送信されます。アクティブSNMP モニタコンピュータとは、トラップパス ワードとして"community name" を使い、最近、CommuniGate Pro のSNMPモジュールに要求 を送信してきたコンピュータをいいます。

アカウントアラートによる通知

トリガー通知をアカウントアラートの形で送信したい場合、[Send Account Alert] オプションを選択 します。

アカウント警告送信
宛先:
 
宛先
このフィールドには、CommuniGate Pro のアカウントの名前を指定します。このアカウント に対して、アラート( トリガー通知) が送られます。名前は複数指定することもでき、その 場合、各名前をコンマ(,) で区切ります。
Text
このフィールドには、アラートの本文テキストを入力します。電子メールによる通知と同じ く特殊記号(組み合わせ)を入力することもできます(上記を参照)

URL 要求による通知

To send Trigger Notifications a URL requests, select the Send URL option:

URL送信
宛先:
宛先
このフィールドにはURL を指定します。電子メールによる通知と同じく特殊記号(組み合わ せ)を入力することもできます(上記を参照)

送信される通知の上限の設定

トリガーハンドラにはそれぞれ、ハンドラによって生成(その後、送信) される通知の数の上限、ま た時間の長さの上限を設定できます。SNMP 要素によっては、「レッドゾーン」に入った(その値が 閾値を超えた) 後しばらく、その状態が維持されるものがあります。そのため、この設定が必要で す。この設定がない場合、SNMP 要素が「レッドゾーン」に入った後、そのSNMP 要素をトリガーハンドラがチェックする(ほぼ5 秒ごと) たびに通知が送信されます。

頻度:より多くない 以内

[not more than] オプションでは、送信される通知の最大数を指定します。[within] オプションでは、 通知が送信される時間の長さを指定します。これで、指定した時間内に指定した数の通知が既に送信 された場合、以後は通知が送信されることはありません。ただし、CommuniGate Pro のログには生成 されたトリガー( イベント) が記録されます。


トリガーの定義

トリガーは、SNMP 要素に「閾値」を設定するという方法で定義できます。

INTEGER タイプのSNMP 要素の場合、閾値は、整数値で指定します。要素の値が、指定した整数値 (閾値) を超えるとトリガーが生成されます。

COUNTER タイプのSNMP 要素の場合、閾値は、整数値と時間の長さで指定します。要素の値が、指 定した時間内に指定した整数値を超えるとトリガーが生成されます。

トリガーを定義する場合、Web ブラウザでWebAdmin インターフェイスを開き、[Settings] セクショ ンの[Triggers] ページに行きます。その後、[Elements] リンクをクリックします。

エレメントハンドラしきい値
............................
smtpInputActive
smtpInputTotal
smtpInputJobs in
smtpInputMessagesReceived in
............................

[Handler] フィールドでは、作成済みのトリガーハンドラのいずれかを指定します( トリガーハンド ラの作成については上記を参照)。このトリガーハンドラを使って、このトリガーが処理されます。

トリガーを削除したい場合、[Threshhold] フィールドの閾値をリセットします(--- を選択しま す)。

閾値は残し、トリガーを無効にすることもできます。その場合、[Handler] フィールドをリセットし ます(--- を選択します)。


CommuniGate® Pro Guide. Copyright © 1998-2007, Stalker Software, Inc.