CommuniGate Pro
Version 5.1
サービスモジュール
 
 
 
SNMP

SNMP インターフェイス

CommuniGate Pro の内蔵SNMP インターフェイス(エージェント) を介して、CommuniGate Pro サー バーの内部情報にアクセスできます。

SNMP クライアント(マネージャ) からSNMP エージェントに要求が送信されると、SNMP エージェ ントからCommuniGate Pro サーバーの内部情報(内部ステート、カウンタ、障害/ 問題など) が返 ります。また、SNMP クライアントから要求を送信し、内部情報を変更することもできます。

SNMP マネージャはフリーウェアとして提供されています。 「Setting up MRTG for CommuniGate Pro document should help you configure the popular freeware SNMP manager.」ドキュメントに主要SNMP マネージャの設定方法を掲載してありますので、このドキュメント を参照してください。

デフォルトでは、CommuniGate Pro の内蔵SNMP エージェントは無効になっています。

SNMP エージェントの設定

SNMP エージェントは、WebAdmin インターフェイスを使って設定できます。設定は、[Settings] セ クションの[Obscure] ページの[SNMP Agent] パネルで行います。

処理
ログレベル: リスナー
パスワード:
トラップパスワード:
ログレベル
このオプションでは、SNMP エージェントによってサーバーログに記録される情報の範囲(ロ グレベル) を指定できます。通常、このオプションは[Major] または[Problems] (非致命的 エラー) にしておきます。SNMP エージェントに問題が発生していると思われるときには、 [Low-Level] または[All Info] に設定します。この場合、それぞれ、プロトコルレベルの情報 またはリンクレベルの情報がシステムログに記録されます。

SNMP エージェントによって記録されたログにはSNMP タグが付加されます。SNMP はバイナ リプロトコルのため、低レベルのデータはすべて16 進数形式で表示されます。

リスナー
このリンクをクリックすると、[UDP Listener] ページが開きます。このページで、SNMP エー ジェントのポート番号とローカルネットワークアドレスを指定できます。また、ポートのアク セス制限も設定できます。ポート番号を0 にしておくと、SNMP エージェントは無効になりま す。
デフォルトでは、SNMP マネージャプログラムから送られた要求はUDP ポート1812 で受信さ れます。
サーバーコンピュータ上で既に何らかのSNMP エージェントが動作している場合、このページ で、CommuniGate Pro のSNMP エージェントのポート番号として非標準のポートを指定します。 その後、そのポートが使用されるようにSNMP マネージャプログラムを再設定します。
パスワード
このオプションでは、SNMP の「コミュニティ名」を指定します。CommuniGate Pro のSNMP エージェントでは、SNMP 要求のうち、ここで指定した「コミュニティ名」が格納されている SNMP 要求だけが受け付けられます。
トラップパスワード
このオプションでは、SNMP の「代替コミュニティ名」を指定します。CommuniGate Pro の SNMP エージェントでは、SNMP 要求のうち、ここで指定した「コミュニティ名」が格納され ているSNMP 要求だけが受け付けられます。また、SNMP 要求の送信元のネットワーク(IP) アドレスが記憶されます。その後、記憶されているアドレスすべてに対して、SNMP トラップ が送信されます(設定によります)。

サーバーMIB へのアクセス

MIB (管理情報ベース) はテキストファイルで、中には内部オブジェクトに関する情報が格納されて います。ここで指定されているオブジェクトについて、SNMP エージェントを介して表示や監視、修 正が可能です。このMIB ファイルを使って、SNMP クライアント(マネージャ) の設定が可能です。

CommuniGate Pro ソフトウェアのバージョンによって、サポートされているオブジェクトは異なりま す。使用しているバージョンのMIB は、ユーザーが取り出して、その情報を見ることができます。

CommuniGate Pro のMIB ファイルの名前は、CGatePro-MIB.txt です。このファイルは、WebAdmin イ ンターフェイスで次のようにURL を指定して内容を確認できます。
http://yourservername:8010/CGatePro-MIB.txt

MIB ファイルは、監視を行うワークステーションのディスクに保存します。また、このファイルを 使って、SNMP マネージャの設定を行います。


Web によるSNMP 要素のモニタリング

システム管理者は、SNMP モジュールを介して、Web ブラウザ上でサーバーの内部パラメータを監視 できます。監視する場合、Web Admin インターフェイスの[Monitors] セクションの[SNMP] ペー ジを開きます。この操作を行う場合、[Can Monitor Server] 権限(サーバーアクセス権) が必要です。

フィルタ: MIB 30 件中 248 件が選択されました
smtpInputActive 0   smtpInputTotal 0
smtpInputJobs 0   smtpInputTrafficIn 0
..................

[SNMP] ページには、SNMP (MIB) 各要素と各要素の値が一覧で表示されます。要素の名前はいずれ もリンクになっています。リンクをクリックすると、[Element Monitor] (要素監視) ページが開きま す。

[Filter] フィールドに文字列を入力して[Display] ボタンをクリックすると、要素の名前に、その文 字列が含まれるSNMP 要素がすべて表示されます。

[Element Monitor] ページにはヒストグラムが表示されます。このヒストグラムを使って、要素の値 の経時変化を見ることができます。

トータル: 451K
現在: 152/sec
 
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300
0
11:22:13AM 11:25:35AM

ヒストグラムの下部には、タイムスタンプが表示されます(右側のタイムスタンプが直前のサンプリ ング時刻です)。ヒストグラムの右側には、ヒストグラムの尺度が示されます。

SNMP 要素がINTEGER タイプの要素の場合、ヒストグラムには、その要素のカレントの値が表示さ れます。一方、SNMP 要素がCOUNTER タイプの要素の場合、ヒストグラムには、直前の2 つのサン プル値の差を最初のサンプル採取から次のサンプル採取までの経過時間(単位は秒) で割った値が経 時的に表示されます。

上記のSNMP 監視システムのパラメータは、WebAdmin プレファレンスを使って変更できます。


CLI/API によるSNMP 要素のモニタリング

T サーバー管理者は、CLI/API のGetSNMPElement コマンドを使ってサーバーの内部パラメータを管 理できます(CLI/API インターフェイスとCLI ラッパーを使用します)。


SNMP トラップの送信

SNMP モジュールからイベントに対してトラップを送信できます。トラップについては、詳しくは 「イベント」のセクションを参照してください。トラップは、イベントハンドラで明示的に指定され ているネットワークアドレスに送信できます。また、記憶されているネットワークアドレス、つま り、コミュニティ名([SNMP Agent] パネルの[Trap Password] オプションで指定) が格納されてい るSNMP 要求の送信元のアドレスに対して送信することもできます。


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