CommuniGate Pro
Version 5.1
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合法傍受

合法傍受

CommuniGate Pro サーバーでは、「合法傍受」機能がサポートされています。この機能は、法執行機関 で犯罪行為をチェックする場合に有用です。

合法傍受を行う場合、CommuniGate Pro のアカウントのうち、監視したいアカウントの名前(ユーザー 名) を指定します。これで、そのアカウントによるログイン処理のほか、そのアカウントに関連する メッセージがすべて、レポート形式で所定の電子メールアドレスに送信されるようになります。送信 先の電子メールアドレスは、指定できます。

レポートは、PIPEモジュールを介して外部プログラムに出力することもできます。そのため、外部 プログラムを使ってレポートを必要なフォーマット(例えば、法執行機関で要求されるフォーマッ ト) に変換するといった処理も可能です。

合法傍受の設定

合法傍受の設定を行う場合、WebAdmin インターフェイスの[Settings] セクションの[General] ページを開きます。その後、[Intercept] リンクをクリックすると、[Interception Settings] ページが開きます。
アカウント名 レポート送信先 ログイン シグナル メール着信 送信済メール メールボックス アクセス 一部

監視対象のアカウント(ユーザー) 名を[Account Name] フィールドに入力します。また、レポート の送り先の電子メールアドレスを[Send Reports to] フィールドに入力します。入力後、[Update] ボ タンをクリックします。

監視対象のアカウントを削除する場合、[Account Name] フィールドを空白にし、[Update] ボタン をクリックします。

ダイナミッククラスタ環境の場合、サーバーワイドとクラスタワイドの各ページについてそれぞれ、 [Intercept] リンクが表示されます。監視対象のアカウントが、クラスタの共有ドメインに属している 場合、クラスタワイドのページを使ってアカウント名を指定します。

注意: [Interception Settings] ページで新規のアカウント名の追加、または既存のアカウント名の修 正、削除を行い、その時点で、そのアカウントが使用されているときには、変更は1 分以内に有効に なります。


レポートの種類とフォーマット

レポートの種類としては次のものがあり、組み合わせて指定することもできます。
Login Report
The Login report is sent when a monitored user logs into the System. The report message has the text/plain format and contains the information about:
  • The Account (User) name.
  • The network (IP) address the user logged in from
  • The Protocol used (POP, IMAP, WebUser, XIMSS, SIP, XMPP, etc.)
Signal Report
[Login] チェックボックスを選択しておくと、監視対象のユーザーがシステムにログインした場 合、このレポート( ログインレポート) が電子メールアドレスに送信されます。このレポート のフォーマットはtext/plain で、次の情報が格納されています。
  • アカウント(ユーザー) の名前。
  • ユーザーのログイン元のネットワーク(IP) アドレス。
  • 使用されたプロトコル(POP、IMAP、WebUser)。
New Message Report
[New] チェックボックスを選択しておくと、監視対象のアカウントのいずれかのメールボック スにメッセージが追加されたときに、このレポート(新規メッセージレポート)が送信されます。
このレポートのフォーマットはmultipart/mixed です。最初の部分のフォーマットはtext/ plain で、次の情報が格納されています。
  • アカウント(ユーザー) の名前。
  • 操作の種類(attached message stored)。
  • メールボックスの名前。
  • メッセージに割り当てられたUID。
  • タイムスタンプ。
  • メッセージのソースまたは変更の種類(受信メール、別のメールボックスからコピー、既 存のメッセージへの文字列の追加など)。

2 番目の部分のフォーマットはmessage/rfc822 で、ここにはメールボックスに追加された メッセージのコピーが格納されます。

Mailbox Report
[Mailbox] チェックボックスを選択しておくと、監視対象のユーザーがメールボックスの作成、 名前の変更、または削除を行った場合、このレポート( メールボックスレポート) が送信され ます。このレポートのフォーマットはtext/plain で、次の情報が格納されています。
  • アカウント(ユーザー) 名。
  • 操作の種類( メールボックスの作成、名前の変更、削除)。
  • 操作(作成または削除) されたメールボックスの名前。メールボックスの名前の変更の場 合は、変更後の名前。
Access Report, Partial Access
[Access] チェックボックスを選択しておくと、監視対象のユーザーが、いずれかのメールボッ クスのメッセージを読むか、または削除した場合、このレポート(アクセスレポート) が送信 されます。このレポートのフォーマットはtext/plain で、次の情報が格納されています。
  • アカウント(ユーザー) 名。
  • 操作の種類( メッセージの閲読、メッセージの削除)。
  • メールボックスの名前。
  • 読み終えたメッセージまたは削除したメッセージのUID。
  • 使用されたプロトコル(POP、IMAP、WebUser など)。
Sent Message Report
[Mail Sent] チェックボックスを選択しておくと、監視対象のユーザーが新規のメッセージを送 信したときに、このレポート(送信メールレポート) が送信されます。
このレポートのフォーマットはmultipart/mixed です。最初の部分のフォーマットはtext/ plain で、次の情報が格納されています。
  • アカウント(ユーザー) 名。
  • 操作の種類( メッセージの送信)。
  • ユーザーのログイン元のネットワーク(IP) アドレス。
  • 認証されたユーザーの名前(認証が行われた場合)。(self) は、監視対象のユーザー自身。
  • 使用されたプロトコル(POP、IMAP、WebUser など)。

2 番目の部分のフォーマットはapplication/x-envelope で、メッセージのエンベロープ データが格納されます。

3 番目の部分のフォーマットはmessage/rfc822 です。ここには送信されたメッセージのコピーが 格納されます。


CommuniGate® Pro Guide. Copyright © 1998-2007, Stalker Software, Inc.