CommuniGate Pro
Version 5.1
サービスモジュール
 
 
 
PWD

PWD モジュール

CommuniGate Pro のPWD モジュールは、TCP/IP ネットワーク上のpoppwd サーバーとして動作します。

poppwd プロトコルにより、ユーザーは、クライアント( メーラー) アプリケーションからサーバー コンピュータに接続し、ユーザー(アカウント) 名とパスワードを指定するという処理が可能にな ります。ユーザーが認証された場合、そのユーザーはパスワードを変更でき、変更後のパスワード がメーラーアプリケーションからサーバーに送信されます。その後、サーバー上で、そのユーザー のアカウント情報のパスワードが更新されます。

PWD モジュールでは、コマンドラインインターフェイス (CLI)へのアクセスも可能です。

パスワード変更プロトコル(poppwd)

CommuniGate Pro では、単一のアカウントについて2 つのパスワードをサポートしています。1 つは サーバーOS パスワードで、もう1 つはアカウント設定のパスワードです。ユーザーは、どちらのパ スワードも変更できます。ユーザーがメールクライアントでパスワードを変更しようとし、既存の パスワードがサーバーOS パスワードの場合、新規に入力したパスワードもサーバーOS パスワード として格納されます。同様に、ユーザーがメールクライアントでパスワードを変更しようとし、既存のパスワードがアカウ ント設定のパスワードの場合、新規に入力したパスワードもアカウント設定のパスワードとして格納 されます。

ユーザーがパスワードを変更しようとした場合、PWD モジュールによって、そのユーザーのアカウ ント設定の[Can Modify Password] オプションが有効になっているかどうかがチェックされます。 有効でない場合、パスワードの変更は拒否されます。

PWD モジュールでは、クリアテキスト認証方式がサポートされています。また、セキュア認証 (APOP、SASL AUTH) 方式もサポートされています。

クラスタ環境では、PWD モジュールを介して別のサーバーのパスワードを更新することができます。


PWD モジュールの設定

PWD モジュールを設定する場合、Web ブラウザでWebAdmin の[Settings] セクションの[Access] ページを開きます。

処理
ログレベル: チャネル: リスナー
ログレベル
[Log] オプションでは、PWD モジュールによってサーバーログに記録される情報の範囲( ロ グレベル) を指定できます。通常、このオプションは[Major] (パスワード変更レポート) ま たは[Problems] (非致命的エラー) にしておきます。一方、PWD モジュールに問題が発生し ていると思われるときには、[Low-Level] または[All Info] に設定します。この場合、それぞ れ、プロトコルレベルの情報またはリンクレベルの情報がシステムログに記録されます。な お、poppwd プロトコルでは、パスワードはクリアテキストフォーマットで送信されます。その ため、[Low-Level] または[All Info] に設定しておくと、サーバーコンピュータのログファイ ルがコピーされ、パスワードが漏出する危険があります。したがって、このオプションを長期 間、[Low-Level] または[All Info] のままにしておくのは避けてください。

PWD モジュールによって記録されたログにはPWD タグが付加されます。

チャネル
このオプションでは、PWD モジュールで使用されるTCP/IP チャンネルの最大数を指定できま す。この数は、PWD モジュールが、そのポート上で作成できる「リスナー」の最大数です。 メールクライアントから送られたPWD 接続要求がPWD モジュールで処理される際、最大で、 ここで指定した数の接続(同時接続) が使用されます。オープンしている受信接続が、この数 に達していたときには、新規の接続は拒否されます。その場合、ユーザーは再度、接続を実行 しなければなりません。
このオプションの値を0 にしておくと、PWD モジュールのリスナーが閉鎖されると同時に、 PWD モジュールのTCP ポートが解放(拘束解除) されます。
リスナー
PWD モジュールの場合、デフォルトではTCP ポート106 を使ってクリアテキスト接続が確立 されます。このデフォルトのPWDリスナーは変更できます。変更する場合、[listener] リンク をクリックします。

サーバーCLI へのアクセス

ユーザーの認証後、コマンドラインインターフェイスのコマンドが受け付けられるようになります。 使用できるコマンドなどについては、詳しくは「コマンドラインインターフェイス」のセクションを 参照してください。


CommuniGate® Pro Guide. Copyright © 1998-2007, Stalker Software, Inc.