CommuniGate Pro
Version 5.1
サービスモジュール
 
 
 
RADIUS

RADIUS インターフェイス

CommuniGate Pro サーバーでは、NAS (ネットワークアクセスサーバー) 対応のRADIUS 認証方式をサポートしています。

RADIUS モジュールは、RADIUS サーバーとして動作します。RADIUS クライアント(NAS) から RADIUS モジュールに認証要求が送られ、RADIUS モジュールで、その資格情報がチェックされま す。その結果に応じて、要求が受諾または拒否されます。

RADIUS モジュールは、次の各認証方式をサポートしています。

  • PAP
  • CHAP
  • MS-CHAPv1
  • MS-CHAPv2
  • EAP
  • DIGEST-MD5

RADIUS モジュールは、外部ヘルパーアプリケーションに対応しており、外部ヘルパーアプリケー ションを使ってサイトのアクセスポリシー(RADIUS 要求属性に依拠) に関する処理を実行できま す。処理後、NAS に追加属性が返ります。デフォルトでは、CommuniGate Pro のRADIUS モジュールは無効に設定されています。

RADIUS モジュールの設定

By default the CommuniGate Pro RADIUS module is not activated.

CG/PL applications can communicate with remote RADIUS servers: they can send RADIUS requests and receive RADIUS responses. To enable this RADIUS client functionality, the RADIUS module has to be activated.

RADIUS モジュールは、WebAdmin インターフェイスを使って設定できます。設定する場合、 [Settings] セクションの[Obscure] ページを開き、その後、[RADIUS] パネルを表示します。

処理
ログレベル: リスナー
パスワード: NAS IDの要求
チャネル数: レコード
ログレベル
このオプションでは、RADIUS モジュールによってサーバーログに記録される情報の範囲( ロ グレベル) を指定できます。通常、このオプションは[Major] または[Problems] (非致命的 エラー) にしておきます。一方、RADIUS モジュールに問題が発生していると思われるときに は、[Low-Level] または[All Info] に設定します。この場合、それぞれ、プロトコルレベルの 情報またはリンクレベルの情報がシステムログに記録されます。

RADIUS モジュールによって記録されたログにはRADIUS タグが付加されます。RADIUS はバイ ナリプロトコルのため、低レベルのデータは16 進数形式で表示されます。

リスナー
このリンクをクリックすると、[UDP Listener] ページが開きます。このページで、RADIUS サーバーの認証サービスのポート番号とローカルネットワークアドレスを指定できます。ま た、ポートのアクセス制限も設定できます。ポート番号を0 にしておくと、RADIUS サーバー は無効になります。
デフォルトでは、RADIUS クライアントから送られた要求はUDP ポート1812 で受信されます。
サーバーコンピュータ上で何らかのRADIUS サーバーが動作している場合、このページで、 RADIUS モジュールのポート番号として非標準のポートを指定します。その場合、そのポート が使用されるようにRADIUS クライアントソフトウェアを再設定します。
チャネル数
このオプションでは、RADIUS モジュールのプロセス(スレッド) の数を指定します。RADIUS 要求は、ここで指定した数のプロセスを使って処理されます。この値を0 に設定しておくと、 要求は、直接RADIUS リスナーのスレッド(単一または複数) を使って処理されます。
NAS IDの要求
The RADIUS protocol requires all requests to contain a NAS-Identifier or a NAS-IP-Address attribute (or both). If this option is not selected, requests without these attribute are accepted, and the word unknown is used as the Identifier in the module log records.
パスワード
このオプションでは、RADIUS の「共有秘密」(パスワード) を指定します。RADIUS クライア ントはすべて、同じ「共有秘密」を使ってRADIUS サーバーにアクセスすることが必要です。
レコード
このオプションを有効に設定しておくと、RADIUS モジュールにより、アカウンティング要求 がすべてテキストファイルに保存されます。詳しくは、後述のアカウンティングログの説明を 参照してください。

RADIUS 認証

RADIUS クライアントからRADIUS モジュールに「アクセス要求」要求が送られます。受信後、 RADIUS モジュールで要求から[User-Name] 属性と[User-Password] 属性が取り出されると同時 に、CommuniGate Pro のアカウントの検索と、そのアカウントのパスワードの検証が行われます。パ スワードの検証に成功し、また、アカウントと、そのアカウントが属しているドメインの両方につい てRADIUS サービスが有効に設定されている場合、肯定応答がRADIUS クライアントに送信されま す。そうでない場合、否定応答とエラーコードテキストがRADIUS クライアントに送られます。

アカウントについて[CommuniGate Password] オプションが有効になっている(CommuniGate Pro の パスワードが指定されている) 場合、RADIUS モジュールはさらにRADIUS のパスワード(上記) が 設定されているかどうかをチェックします。ここで、RADIUS のパスワードが設定されているときに は、CommuniGate Pro のパスワードではなくRADIUS のパスワードが使われます。この機能を利用し て、管理者は同一のアカウントにCommuniGate Pro のパスワードとは別にRADIUS のパスワードを割 り当て、RADIUS のパスワードをRADIUS 認証専用として使用できます。

注意: RADIUS によるクライアント認証では、サーバー上のネットワークアドレスは一切、使用され ません。また、ユーザーがセカンダリドメインのユーザーの場合、そのユーザーは正式のアカウント 名( アカウント@ ドメイン)、または、ルータを介して、そのアカウントにルートされるユーザー名 を指定しなければなりません。[User-Name] 属性はルータを使って処理されるため、アカウントの エイリアスも使用できます。アカウントとルータについては、詳しくは本マニュアルの「アクセス」 のセクションを参照してください。


外部ヘルパー

CommuniGate Pro サーバーでは、外部ヘルパープログラムを使ってRADIUS 認証を行うこともできま す。外部ヘルパープログラムは、通常、企業のテクニカルスタッフが開発します。

外部ヘルパープログラムの名前とオプションパラメータは、WebAdmin の[Helpers] ページで設定で きます。設定する場合、[Settings] セクションの[General] ページを開き、その後、[Helpers] リンクをクリックします。

外部コンテンツフィルター
ログレベル: プログラムパス:
タイムアウト: 自動再起動:

このパネルのオプションについては、詳しくはヘルパープログラムの説明を参照してください。外 部RADIUS プログラムに関するシステムログにはEXTRADIUS タグが付加されます。

[External RADIUS] オプションを選択しておかなかった(無効の) 場合、ユーザーパスワードの検証 後すぐに認証応答(認証成功を示す応答) が送信されます。この応答には追加の属性は格納されてい ません。

外部RADIUS プログラムの作成方法については、「ヘルパー」のセクションを参照してください。

Web サイトwww.communigate.com/CGRADIUS/に外部RADIUS プログラムとスクリプトのサンプル がありますので参考にしてください。


アカウンティングログ

[RADIUS] パネルの[Record] オプションを有効にしておくと、RADIUS アカウンティング処理に関 する情報がテキストベースのアカウンティングログ(Accounting Log) ファイルに格納されます。ア カウンティングログファイルはいずれも、RADIUSLog サブディレクトリの中に保存されます。

シングルサーバーシステム(非ダイナミッククラスタシステム) では、RADIUSLog サブディレクトリは、ベースディレクトリの中のSettings サブディレクトリの中に作成されます。
ダイナミッククラスタシステムの場合、RADIUSLog サブディレクトリは、SharedDomains ディレク トリの中のSettings サブディレクトリの中に作成されます。

アカウンティングログファイルにはそれぞれ、yyyy- mm- dd ( yyyy は本年、mmは本月、ddは本日) の形式でファイル名が付けられます。拡張子は、log です。ローカル時刻の午前0 時に自動的に新規 のアカウンティングログファイルが作成されます。

RADIUS アカウンティングログファイルのレコードはいずれもテキスト行で、各テキスト行はそれぞ れ、タイムスタンプ、処理の種類またはコマンド(started、ended、updated、inited、 stopped)、アカウント名(オプション)、各種アカウンティング要求属性が格納されています。属 性はそれぞれ、その属性のタイプを示す数値、等号(=)、属性値で構成されています。属性値は、 外部RADIUS プログラムのインターフェイスで使われる辞書と同じ方法でエンコードされます(上記 を参照)。


CommuniGate® Pro Guide. Copyright © 1998-2007, Stalker Software, Inc.