そのときタツオは悩んでいた、とにかく悩んでいた。
あの書類が見つからない、書類の内容はよく覚えている。
ゼロから作り直そうと思えばいつでもできることもわかっている、

しかし"どこかのファイルサーバ"に保存してあるハズの"それ"が見つかることはなかった。

タツオは叫んでいた「カズはどこだっ！」「カズをよべっ！」彼の決断は早かった。
着想は間違ってはいない、いま彼の頭の中にある構想は”車輪の再発明”だと言われようが
確実に必要となる。

現在、小規模のオフィスでもWindowsファイル共有機能を使ったファイルサーバが乱立し、
作成した書類をどこに保存したのかを把握していないと、探すためだけに時間は過ぎ去り、
最悪の場合、書類を作り直ししているという事実がある。なんと無駄な労力。

そうして、開発がスタートした・・・

開発は着々と且つ粛々と進行していた。
タツオはモニターを覗き込みニヤリとする。”あの”書類はあっさりと見つかっていた。

そこに表示されているファイル名が何故か誇らしげに見える。
十数台のファイルサーバ、数千万にも及ぶファイル数、その中から検索されたのだ。

そうして、リリースを迎えた・・・

ネットワーク上の全ファイルからターゲットにヒット！
Webインターフェースのためブラウザから検索できます。

AIdx(アイデクサー)の最大の特徴は「検索ファイル内のテキスト部分」までもキーワードとして
使えてしまうことだ、これが意味するのは「うろ覚えでも検索できてしまう」こと。

例えば「確か宛先として”東京都杉並区”と書いた文書だった・・」で検索できてしまうのだ。
全文検索機能は、文書内のどこかに”東京都杉並区”を含むファイルがサムネイル付きで
ピックアップされてくる。

AIdx ここに登場・・・

超速検索エンジンで連なるファイルサーバを爽快ドライブ。