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一般電話回線との連動に関するノウハウ


CommuniGateでは、SIPサーバとしての機能を使った音声通話機能が提供されていますが、これは単にSIP電話同士が通話できるにとどまらず、一般電話回線との相互接続も可能になっています。
ここでは、そういった用途に対応する方法を紹介します。



1.電話事業者の提供する050番号に、個別のアカウントを割り当てる方法
    SIP電話機から一般電話に発信したり、一般電話からSIP電話に着信するためには、日本国内では、総務省の割り当てにより、050で始まる電話番号を使用する必要があります。

    050番号は、既存のSIP電話事業者に番号範囲が割り当てられており、それら業者と契約を行うことで、050の番号によるSIP電話での発着信が可能になります。

    CommuniGate Proは、そういった電話事業者の提供するアカウント情報をもとに、電話事業者に対して、電話番号を持つ電話機としての接続をサーバ側で行う機能を有しています。

    CGPバージョン5.2までは、そういった接続のための設定は、サーバ管理者の権限によって設定されるExternal Gatewayで行い、個別のアカウントでは、どの設定済みExternal Gatewayを利用して外線側に発信するかを選択するという仕組みでした。
    この場合、新たな050番号を取得するたびに、サーバ管理者に設定を依頼する必要が生じました。

    CGPバージョン5.3からは、RSIP(Remote SIP Registrations)機能の搭載により、アカウント単位で、個別に接続を確立することが出来るようになりました。

    これにより、050番号が追加される場合の設定の権限は、サーバ管理者ではなく、ドメイン管理者のレベルで出来るようになり、より柔軟な運用が可能となりました。


    着信側の設定例(RSIP)

    発信側の設定例(PSTN)




2.一つの電話番号に対する着信で、複数の電話機の呼び出し音を鳴らす方法
    全ての個別の電話機に異なる050番号を割り当てるのではなく、1つの050番号で数台の電話機が鳴り、どれか1台の受話器を取れば、通話が開始するような運用は、多くのケースで望まれるものと思います。

    そういった場合には、鳴らしたいSIP電話機用のアカウントを収納した、グループを作り、RSIPによって呼び出しがかかる電話機に着信があった場合に、そのグループに同時転送を行うという設定が可能です。




    グループの設定例

    同時転送の設定例




3.電話着信時に音声ガイダンスを流し、内線への接続を案内する方法
    CommuniGate Proでは、柔軟にカスタマイズ可能なPBX機能を有しています。

    基本的な動作のための英語ガイダンスは入っていますので、それを元に、自社の案内に最も適した音声案内を、CG/PLと呼ばれるCGP独自の開発言語を用いてカスタマイズしていくことが可能です。(※ご用命いただければ、弊社でカスタマイズをお受けいたします。)

    PBX機能は、ドメイン別に個別のもので運用可能ですので、複数の会社や組織を収容した形での運用にも、十分な自由度を確保できます。




    ドメイン内にカスタムPBXを作成する

    作成後、音声ファイル(wav)やPBXプログラム(sppi/sppr)を変更する




    この後、実際にPBXプログラムを駆動するために、以下の処理を行います。

    • ドメイン内に、PBXを駆動させるためのアカウントを作成します。

    • そのアカウントの、「アカウント設定 」「アクセス権」で、「このドメインとアカウントの設定変更権限」をチェックして更新した後、「別アカウントになる権限」を有効にします。

    • そのアカウントの「リアルタイム」「電話着信」で新規ルールを作成します

    • そのルールにデータ[---]/操作[等しい]/パラメータ[空白]の条件で、アクション[リダイレクト]/パラメータ[#pbx]という記述を追加します。

    上記の処理により、そのアカウントに届く全ての着信がPBX Centerを駆動させますので、あとは、このアカウントにRSIPの設定を施せば、このドメイン専用のPBXが動き始めます。



    ★プッシュ音によるPBX操作が正しく動かないときの調整

      PBXはプッシュ音(DTMF)の操作でアクションを起こしますが、発信元回線の状況によっては、ノイズや音量レベルの差によって正しく動作しないケースがあります。
      その場合は、「設定」「リアルタイム」「メディア」にある「帯域内DTMF認識」の調整を行ってください。


      弊社での設定例