CommuniGate Proには、運用状態を様々な項目ごとに管理していて、特定項目が、設定された値を超えたら警報のメールを出す機能が備わっています。
クォータアラートの使い方
クォータアラートとは、「各アカウントのメールボックスがクォータの何%に達したら警報のメールを本人に送信する」という機能です。この機能は、比較的簡単に設定可能です。
管理者がそのドメインのアカウント全てのデフォルトとして警報のしきい値を設定する場合、WebAdminインターフェースで「アカウント」→「ドメイン」(目的のドメインを選択)→「アカウント・デフォルト設定」→「メール設定」のページに進んで設定します。

WebAdminインターフェースでクォータアラートを設定する例
新着メールを一時停止させる容量、通知送信を行う容量、アラート送信を行う容量ごとにプルダウンが設けられて
いますので、必要に応じた値を選択し、「更新」ボタンをクリックしてください。
イベント/ハンドラーの使い方
CommuniGate Proでは、様々な監視項目にしきい値を設定し、しきい値を越えた場合に任意の内容の警報メールを、管理者を含む任意のメールアドレスに送る事ができます。
<イベントとハンドラについて>
- イベントとは
何らかの監視項目が、しきい値を越えることを、「イベントが発生する」と呼びます。
- ハンドラーとは
イベントが発生したとき、何をするかを定義しておき、その定義に名前を付けて、イベント発生時にその名前の処理を実行します。
その名前のことを、「ハンドラー」と呼びます。
手順としては、まずハンドラーを定義して、次いで、監視したい項目に関するイベント発生のためのしきい値を定め、そのイベントが発生したときに使うハンドラーを指定する形になります。
ハンドラーの定義のしかた
WebAdminインターフェースの「設定」→「全般」→「トリガー」→「ハンドラー」に進んでください。

WebAdminインターフェースでハンドラーを定義する例
「名前」の欄へ、ハンドラーの名前を定義し、メール送信のラジオボックスへチェックを入れ、必要に応じて「件名・宛先・本文」を変更します。
「頻度」の設定で、時間(秒・分)あたりのアラート送信回数を設定し、「更新」ボタンをクリックします。
ここではメールで通知する例で説明していますが、他にも、IMを送信したり、別のWebサーバにあるCGIを実行するためにURLを送信する(HTTPのリクエストとして指定のURLをGETさせる)ことなども出来ます。
イベントの設定のしかた
「設定」→「全般」→「トリガー」→「イベント」に進んでください。

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(項目数が多数なので中略)
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WebAdminインターフェースでイベントの設定をする例(一部)
監視目的に適するエレメント(監視項目)の行に、イベントの発生条件としてのしきい値を定め、先に定義したハンドラーを指定して、イベント発生時にメールを送信させます。
上記の例は、アカウントのログイン失敗が60秒間に10回以上発生した事を検知したら、警報のメールを送信するように設定したものです。
「failedAUTHs」というエレメント(認証失敗の発生ごとにカウントアップします)に対して、「60秒」の時間内に、しきい値「10」を越えたら、先ほど定義したハンドラー「AUTHS_Warning」を動作させるという設定です。
これは、パスワードの総当たり攻撃を検知する場合などに利用できます。
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